正典と外典
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 15:16 UTC 版)
詳細は「第二正典」および「外典」を参照 トリエント公会議はラテン語のヴルガータに含まれるものを聖書正典と定めた。カトリック教会はプロテスタントが第二正典を取り除いたとするが、プロテスタントはトレント公会議が旧約聖書と外典の区別を取り除いたとしている。カトリック教会が教会の権威によって聖書が正典になったとするのに対し、歴史的なプロテスタントは聖書の権威を教会が確認したに過ぎないと見なしてきた。ただし、今日の自由主義神学の聖書学者は、人間的な基準によって聖書が決定されたとしている。 ウェストミンスター信仰告白等歴史的なプロテスタントの信仰告白は、聖書を66巻としているが、現代のエキュメニカル運動による『新共同訳』は続編として第二正典を収録するものと、プロテスタントの伝統的な巻数の二種類を出版した。これをめぐって聖書信仰の立場では、「旧約外典を「旧約続編」として付加したもの」には、「カトリック教会も受け入れられない外典が付け加えられている」とし、泉田昭は「外典を続編として加え、聖書の正典論に一石を投じた」が、続編付きと正典の区別が読者にはわからないと指摘している。
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