よこずれ‐だんそう【横ずれ断層】
横ずれ断層
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 17:08 UTC 版)
横ずれ断層(英語: strike-slip fault)は走向移動断層とも呼称される。剪断応力が水平方向に働いた断層で、ずれの方向によって右ずれ(right-lateral)断層と左ずれ(left-lateral)断層とに区分される。断層の手前から見て、向こう側が相対的に右にずれている場合を右ずれと呼ぶ。 なお例えば、サンアンドレアス断層のように、互いがすれ違う方向へ動くプレート境界における横ずれ断層を、トランスフォーム断層と言う。一般的な横ずれ断層より活動が活発な場合が多く、地震を引き起こす頻度が高い。 もう1つは横からの圧縮応力を逃がすために岩盤が×型に割れて、各々がずれ動くタイプである。こちらの断層は日本の中部地方から近畿地方に多く見られ、兵庫県南部地震を起こした野島断層もこのタイプ。1方向の剪断応力によって基本的には×型、つまり、/方向の物と、\方向の物の両方が形成され、互いに共役関係にあると言う。なお、共役断層は横ずれ断層に多いが、縦ずれ断層においても見られる。
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