柳瀬良幹とは? わかりやすく解説

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柳瀬良幹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/11 14:49 UTC 版)

柳瀬 良幹(やなせ よしもと、1905年明治38年)11月17日 - 1985年昭和60年)2月18日)は、日本の行政法学者。学位は、法学博士(1952年)。日本学士院会員。東北大学名誉教授。行政法学から憲法の諸問題を研究する。その理詰めの論述は、ハンス・ケルゼンに通ずる。和歌山県生まれ。美濃部達吉門下。

略歴

学歴

職歴

学内における役職

  • 1952年4月 東北大学評議員
  • 1955年5月 東北大学評議員
  • 1961年4月 東北大学評議員

学外における役職

  • 1942年3月 高等試験臨時委員
  • 1949年8月 司法試験考査委員
  • 1955年5月 法制審議会行政訴訟部会委員
  • 1977年11月 日本学士院会員

柳瀬行政法学の特徴

  • 徹底した“法実証主義”と“論理主義”。しかし、その結果“異説”としての扱いを受ける。
  • 高柳信一、杉村敏正、室井力兼子仁など美濃部・田中説批判をした(当時の)新しい学説と、論者の意識的・無意識的に関らず類似点が存在する。

参考文献:藤田宙靖『行政法学の思考形式〔増補版〕』(木鐸社・2002年)

著書

  • 『行政法の基礎理論』(弘文堂、1940-41年)
  • 『行政法における公法と私法』(有斐閣、1943年)
  • 『行政行為の瑕疵』(河出書房、1943年)
  • 『人権の歴史』(明治書院、1949年)
  • 『行政法』(角川書店、1950年)
  • 『行政法講義』(良書普及会、1951年)
  • 『憲法と地方自治』(有信堂、1954年)
  • 『地方自治に対する国の権力』(日本評論社、1954年)
  • ヨーロッパところどころ 有信堂 1957 文化新書
  • 『行政法教科書』(有斐閣、1958年)
  • 『公用負担法』(有斐閣法律学全集、1960年)
  • 『元首と機関』(有斐閣、1969年)
  • 法書片言 心の影 良書普及会 1969
  • 『自治法と土地法』(有信堂、1969年)
  • 幽霊の正体 擬・侏儒の言葉 良書普及会 1979.10
  • 月々録抄 柳瀬良幹先生遺風 柳瀬良幹先生を偲ぶ会 1986.2

共編

記念論集

関連人物

脚注




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