李氏朝鮮初期の貨幣
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 07:33 UTC 版)
「李氏朝鮮の経済」の記事における「李氏朝鮮初期の貨幣」の解説
李氏朝鮮初期の自給自足的経済の中で、貨幣経済の発達は緩慢であり、専売品の塩との交換品が布や米、雑穀に限定されていたこともあり、麻布・綿布・米などの現物貨幣が取引され、布帛税の納税を条件に布貨の使用が認められた。 1401年に河崙などが主張して紙を原料とした楮貨を発行して国幣にして通用を奨励したが、一般庶民は使いたがらず、ただ俸禄の支払などに混用されたから、京城付近でだけ通用して広く普及しなかった。 1423年には朝鮮通宝という銅銭が、そして1464年には箭幣が作られたが、これらは主として国家の収税に用いる目的で使われ、一般の社会的要求に応じるものではなかった。
※この「李氏朝鮮初期の貨幣」の解説は、「李氏朝鮮の経済」の解説の一部です。
「李氏朝鮮初期の貨幣」を含む「李氏朝鮮の経済」の記事については、「李氏朝鮮の経済」の概要を参照ください。
- 李氏朝鮮初期の貨幣のページへのリンク