服部半蔵 影の軍団とは?

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服部半蔵 影の軍団

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/02/09 08:24 UTC 版)

(影の軍団 から転送)

服部半蔵 影の軍団』(はっとりはんぞう かげのぐんだん)は、関西テレビ制作・フジテレビ系列にて、1980年代に毎週火曜日(幕末編のみ月曜日)22時00分 - 22時54分に放送された連続テレビ時代劇

当時、人気絶頂のアクションスター・千葉真一を主演に迎えた同シリーズは、千葉率いるアクション俳優集団JAC(ジャパンアクションクラブ)による、それまでの時代劇では見たことのない躍動感あふれるダイナミックなアクションと、質の高いドラマ構成で観る者を釘付けにした[1]。そして『服部半蔵 影の軍団』(全27話)、『影の軍団II』(全26話)、『影の軍団III』(全26話)、『影の軍団IV』(全27話)、『影の軍団 幕末編』(全13話)とシリーズ化され、社会現象を巻き起こすほど熱狂的な人気を誇った[1]

海外でもクエンティン・タランティーノアメリカの新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハーストの孫娘ビクトリア・ハースト(パトリシア・ハーストの妹)など熱狂的なファンがおり[1]、ハーストはこれが縁で『影の軍団IV』、『影の軍団 幕末編』に出演し、本放送時に話題となった。作品ごとに時代・舞台設定や登場人物は異なるが、千葉演じる伊賀忍者の頭領率いる影の軍団が、御庭番甲賀組や様々な敵と戦う物語は共通しており、JACの俳優が多く配役されている。

2003年平成15年)には千葉が初代服部半蔵を演じた映画『新・影の軍団』も製作された他、『服部半蔵 影の軍団』、『影の軍団II』のDVDボックスも販売された(詳細は後述)。また、同シリーズは衛星放送などで繰り返し再放送されており、2010年(平成22年)10月から時代劇専門チャンネルにおいてシリーズ全作が再放送された。この項では上記5作品について記する。

目次

服部半蔵 影の軍団


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。


ストーリー

時は慶安4年(西暦1651年)、三代将軍徳川家光が死去。嫡子の徳川家綱が四代将軍となるものの、いまだ11歳でとても政務に携われなかった。会津藩主で家光の異母弟である保科正之が補佐役に任じられる。

一方、幕閣の重鎮たち、特に大老酒井雅楽頭忠清は、何とかして保科を追い落して自らの手に政治の実権を握ろうと画策し始め、ここに保科との暗闘が勃発する。

そんな折、老中堀田正盛が暗殺され、その首が半蔵門に掲げられるという事件が起こり、御庭番衆の頭領水口鬼三太は、先頃不行跡を理由に改易された伊賀者二代目服部半蔵の息子である三代目服部半蔵の仕業と断定する。

その頃、三代目服部半蔵はいつか服部家を再興することを夢見つつも、江戸神田界隈で湯屋の主人として平和な毎日を送っていたが、濡れ衣を着せられた挙句、配下の伊賀者たちが襲われて殺されるのを目の当たりにし、自ら冤罪を晴らすべく立ち上がり、見事これを成功させる。

そして、公儀隠密たる甲賀者との抗争のかたわら、保科と手を組みこの世の悪を倒してゆくことになる。

登場人物

影の軍団
  • 三代目服部半蔵:千葉真一
全国に散らばる伊賀衆の頭領。二代目が改易されたことから、幕府を信用していない。子飼いの配下と共に影の軍団を結成し、甲賀組やこの世の悪と戦う。表の顔は、湯屋「雉の湯」の主人「半さん」として、総髪を後頭部の上で結う丁髷の鬘を被り、将棋好きなお人よしを装っている。地毛は短髪で忍者として外出するときには、黒い袈裟の僧侶に扮するのが多く、稀に編み笠をかぶり侍になるときもある。僧侶の時には仕込み杖を使用する。
雉の湯の釜炊きで雑務を担当。変装の名人(第1話、第4話、第12話、第23話)で忍びの掟を頑なに守るあまり、自分に厳しい一面を持つ。おりんから「ひょうろく玉」と揶揄されることがある。お夕という年上の幼馴染がおり5話で再会。彼女から好かれ、自身もその思いに応えるが、お夕の死で悲恋に終わる(この時、お甲に亡骸を預けるが、彼女に「くの一と言えども女。何故、抱いてあげなかったの?」と後に諭されている)。最終話で「雉の湯」の女中である、お梅を妻に迎える。
  • 大八:火野正平(第6話、第24話~第26話を除く)
小頭。普段は蝦蟇の油売りで生計を立てている。爆薬作りが得意で戦闘の時は、その爆薬で相手を蹴散らす。瓢六と対照的に、女好きで雉の湯を手伝っている時に女湯を覗き見した事もある。
軍団の紅一点。普段は髪結いとしておりんの店で働く。潜入捜査のため、男装をすることもあった(第8話、第24話)24話で武家の娘と下働きの男を助ける為、爆死する。
表の顔は大工。最終話、甲賀との死闘で湯屋を爆発させまいとして、体をはって爆弾と心中して戦死。
  • 津々美京之介:西郷輝彦(第1話、第2話、第8話、第9話、第18話、第19話)
上忍。半蔵とは「半さん」「京さん」と呼び合う仲。表稼業は医者。半蔵の懐刀とも言うべき存在で、どちらかと言うと人情家の半蔵に対し、冷徹な一面を見せる。毎回は登場しない。
幕府
  • 保科正之山村聰(第6話、第10話~第13話、第16話、第18話、第21話、第23話を除く)
幼君家綱の補佐役。堀田の暗殺事件がきっかけで三代目服部半蔵と出会う。その後、事ある毎に半蔵を屋敷に呼び出し、様々な敵の殲滅を依頼する。半蔵の味方ではあるが、我欲もあり侮れない存在。
  • 生駒春緒:犬塚弘(第1話、第6話、第7話、第16話、第27話)
保科の家来。保科の命で半蔵に連絡をする。
大老。家光亡き後、自らの手に政治の実権を握ろうと画策する。
紀州徳川家
徳川御三家の一つ・紀州藩の藩主。酒井同様、家光亡き後、自らの手に政治の実権を握ろうと画策する。
甲賀衆
  •  お甲:三林京子(第1話~第6話、第8話~第10話、第20話、第21話、第25話)
 甲賀のくノ一。鬼三太の命で半蔵を探る一方で、父親である多羅尾弥平次の仇として半蔵を付け狙っていたが、第10話で鬼三太と共に半蔵と戦うも敗れ、その人柄に触れるにつれ「忍び」としての自分と「女」としての自分に葛藤していくようになり、最終的に半蔵を慕うようになる。そのため、後に鬼四郎と対立して抜け忍となるが、第25話でからくり天井の犠牲になって最期を遂げる。
 お甲の盲目の妹。第20話で2万5000石の姫君であることが発覚する。
  • 水口鬼三太:菅貫太郎(第1話~第3話、第5話~第10話)
公儀御庭番甲賀組頭領。今の地位を守るために伊賀衆殲滅を図る。水口は「みなぐち」と読ませる。第9話で半蔵に右腕を斬られ、義手を装着してお甲と共に半蔵に決闘を挑むが、半蔵を慕う様になったお甲に後に裏切られる。度重なる失敗により弟の鬼四郎に斬られ、敢え無い最期を遂げる。
 鬼三太の弟で、兄以上の残忍さと狡猾さを併せ持つ。半蔵に敗れた鬼三太を殺し、代わって甲賀衆の頭領になる。最終話で半蔵と対決し、落命。
市井の人々
雉の湯近所の髪結い屋の女主人で、基本的に半さんに片思いしているが、京之介に対しても同様。お霧の髪結いの師匠でもある。大工の兄がいる。
雉の湯の女中。主人である半さんに惚れているため、おりんとよく喧嘩になる。仕事そっちのけで将棋に夢中になっている半さんに困っている第23話では姉が殺されてしまう。最終話で瓢六と結婚する。

スタッフ

主題歌

  • OP:『影の軍団メインテーマ』(曲:渡辺茂樹)
  • ED:『Gの祈り』(歌:岡林信康

放映データ

放送リスト

影の軍団II


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。


ストーリー

時は九代将軍徳川家重の時代。家重は言葉が不自由であり、その言動を理解できるのが側用人大岡忠光のみであったため、自然と忠光が権力を握る構図になっていた。そのため、幕閣の重鎮たちは家重を引退させ、かわりに弟の徳川吉晴を立てようと画策していた。その頃、八王子の山奥で暮らしていた服部半蔵の末裔・柘植新八は、偶然にも26人の手形とオランダ語で書かれた巻物を手に入れる。それが新八たち伊賀衆を望まない戦いに巻き込んでいくことになる。

新八は影の軍団を結成して、時に平賀源内やはやて小僧の助力を得て、忠光とその配下の26人衆、甲賀流椎名組との果てしなき戦いに挑んでゆく。

登場人物

影の軍団
  • 柘植新八:千葉真一
伊賀衆の頭領で服部半蔵の末裔。普段は料理屋・やまびこの食料調達担当。
  • 鶴三:江藤潤(第7話、第9話、第11話、第13話~第16話、第19話を除く)
普段は遊び人。他の軍団員から「兄ぃ」と呼ばれ、小六、竜吉とよく行動する。
軽業師兼やまびこの店員。軍団の紅一点で色恋沙汰には縁がないが、第15話では若侍に惚れるも悲恋に終わってしまう。
女にもてる髪結いで色事にも長けている。爆薬を扱う。第13話まで小六とEDに登場していた。
  • 小六:黒崎輝(第8話、第11話、第17話、第18話、第22話を除く)
庭師。鉄甲を使って戦う。だんごが好物。
やまびこの店員。小刀の逆手二刀流で戦う。
  • 吾平:長門勇(第1話~第4話、第6話~第13話、第15話、第24話、第25話)
やまびこの主人で、新八率いる軍団の参謀格。伊賀衆が江戸から撤退した際に竜吉と共に残り、密かに動向をうかがっていた。普段は飄々としているが、戦闘では仕込みを使用する。
大岡方
  • 椎名美里:志穂美悦子(第1話、第2話、第5話~第7話、第13話、第17話、第19話、第22話)
甲賀流椎名組頭領。新八を父親の仇と思い込み、忠光の命のもと影の軍団の殲滅を図る。第17話で、実は忠光によって殺された事を知るも目を斬られて失明し、新八たちに救われた後、三味線引きとなって旅立つ。
  • 大岡忠光:成田三樹夫(第1話~第3話、第6話~第8話、第14話、第16話、第17話、第26話)
将軍家側用人にして闇将軍の異名を持つ、大岡二十六人衆の総帥。
  • 黒岩幻斎:佐藤京一(第25話まで)
椎名美里の配下、鎖鎌を使う。
椎名美里の配下。幻斎と共に美里に仕える。
幕府
  • 徳川家重:石橋蓮司(第1話、第2話、第14話、第26話)
9代将軍。忠光の傀儡と化している。
市井の人々
  • 平賀源内:山村聰(第8話、第15話、第19話を除く)
医学・語学・芸術・発明に該博な人物。さまざまな発明品で新八らを側面からフォローする。
  • はやて小僧:真田広之(第1話~第3話、第7話、第11話、第12話、第14話、第20話、第22話、第26話) 
盗んだ金を貧しい人に分け与える義賊だが、根来忍者の出。ひょんなことから、新八たちと知り合い、協力する。幼い頃に家族を殺され、天涯孤独の身。武器は鳶口
  • おりん:樹木希林[2](第4話を除く)
「やまびこ」の近所にある湯屋「鶴の湯」の女主人。新八に惚れていて積極的にアプローチをかける。
  • お春:高橋晶子(第25話まで)
「やまびこ」の看板娘。吾平の娘で伊賀の血を引いているが、忍びの術は心得ていないため軍団員ではない。
  • おけい:徳永まゆみ(第2話から)
おりんの営む風呂屋の奉公人
  • 正太:谷村隆之(第4話~第16話)
新八が狩りをしていた時に出会った少年。

スタッフ

主題歌

  • OP:『影の軍団メインテーマ』(曲:渡辺茂樹)
  • ED:『光と影のバラード』(歌:泉洋次)

放映データ

放送リスト




  1. ^ a b c 影の軍団” (日本語). 時代劇専用チャンネル (2010年9月). 2010年10月13日閲覧。
  2. ^ a b c d e 樹木が扮する役どころはシリーズ通して、千葉扮する主人公に片思いしてる設定である。
  3. ^ このシリーズでは毎回の敵の首魁に対するとき「我が身既に鉄なり。我が心既に空なり。天魔覆滅」という決め台詞が用意されている。
  4. ^ a b アメリカの新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハーストの孫娘で、パトリシア・ハーストの妹。同シリーズのファンであったことが縁で出演した。
  5. ^ 影の軍団II・IIIは遅れネット、影の軍団IV、影の軍団幕末編は同時ネット
  6. ^ 月曜22時に放送時間が移行されたパート4の末期は、毎日放送制作の『世界まるごとHOWマッチ』の遅れネットのため遅れネットとなった。


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