日本由来説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 15:30 UTC 版)
盛り塩の由来は神事・葬送儀礼から来たのではないかとする見方がある。葬送儀礼では葬式後に塩を撒く風習があり、また神道の方では神棚に盛り塩を供えるといった風習があるためである。これは塩が清浄や生命力の更新といった意味合いがあるからである。日本では『古事記』に海水で禊ぎ・祓いをした記載があり、これを潮垢離(しおごり)と言う。 以下、盛り塩の意義を大きく2つに分けると、 人寄せのための縁起担ぎとしての盛り塩 神事・葬送儀礼としてのお清めの塩、また神に捧げる神聖な供え物としての塩 となる。正確な由来は茫漠としており判明としないが、日本においては神事・仏事としての盛り塩から一般に広まったとするのが穏当と見られ、中国の故事由来説は話の面白さのために広まったのであろうと学者間で考えられている。ただ、神事・仏事のどちらが根本的な由来かはわからず、後代になるほど両者における意味合いが相交渉し、融合するため、明確には区別がしづらい。
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