日本のMBS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/12 02:39 UTC 版)
日本では1997年に北海道拓殖銀行が最初にRMBSを発行した。これは自己の住宅ローン債権を証券化したものである。ただし、直後に経営破綻したことで買い戻されたという。次いで1998年に三和銀行が同じく自己の住宅ローン債権を証券化しRMBSを発行している。2000年前後は都市銀行や生命保険会社が自己保有する住宅ローン債権を証券化し数百億円単位でのMBS発行が相次いだ。2001年に住宅金融公庫(現住宅金融支援機構)が住宅直接融資債権の証券化を開始。また、同年にはRMBS発行による資金調達を前提とした超長期固定金利の住宅ローンを提供するノンバンク(グッド住宅ローン 現:SBIモーゲージ)が事業を開始した。2003年には住宅金融公庫の直接融資に代わる制度として、民間金融機関の住宅ローン債権を住宅金融公庫が買い取って証券化を行う証券化支援事業(フラット35)が開始されたことにより、同公庫および承継組織の住宅金融支援機構が発行元となるRMBSが増加した。なお、同組織が発行するRMBSは財投機関債の一種である。
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