しんようわかしゅう〔シンエフワカシフ〕【新葉和歌集】
新葉和歌集
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『新葉和歌集』(しんようわかしゅう)は、南北朝時代に成立した准勅撰和歌集[注釈 1]。撰者は宗良親王。弘和元年(1381年)12月3日奏覧。『新葉集』とも。
注釈
- ^ 有馬俊一は、中世における「准」「なぞらふ」という語の用例を検討した上で、当時これらの語には「一環に組み入れる」ことを意味する用法があった点を指摘して、『新葉集』が真正の勅撰集として成立したものであると主張している(有馬 「『准勅撰』概念の定立をめぐって」 『和歌文学研究』第57号 和歌文学会、1988年12月)。
- ^ 仮名序には、「そもそもかくてえらびあつむる事も、ただこころのうちのわづかなることわざなれば、あめのしたひろきもてあそびものとならむ事は、 おもひもよるべきにもあらぬを、はからざるに、いま勅撰になぞらふべきよしみことのりをかうむりて、老いのさいはひのぞみにこえ、 よろこびのなみだ、袂にあまれり。これによりて、ところどころあらためなほして、弘和元年十二月三日これを奏す」とある。
出典
- ^ 岩波文庫本冒頭の岩佐正による解題から。
- ^ 坂本龍馬の手紙/慶応元年9月9日付坂本乙女・おやべ宛
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- 2 新葉和歌集の概要
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