新大陸への進出
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/06 23:32 UTC 版)
スペイン帝国は15世紀末にレコンキスタを完了させ、大西洋の彼方に新世界を発見した。アメリカ大陸にワインをもたらしたのはスペイン人であり、スペイン人宣教師やコンキスタドールはヨーロッパブドウの苗木を新大陸に移植した。1520年代初頭には現在のメキシコ、1530年代初頭には現在のペルー、1530年代後半には現在のボリビアとコロンビア、1540年代初頭には現在のチリ、1550年代後半には現在のアルゼンチンでブドウ栽培が始まり、この時代に開かれた地域の多くは今日でもワイン産業の中心地でありつづけている。ただし、スペイン本国は新大陸でのワイン生産の拡大を奨励せず、本国からの輸出を優先的に行った。チリ・アルゼンチン・ペルーではフランシスコ会やイエズス会などがブドウ畑を開墾したが、「チリのブドウ栽培の父」と呼ばれるシルヴェストレ・オチャガビアがチリでのワイン生産の発展に取り組み始めたのは、チリがスペインから独立した後の1851年である。
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