交通系
新交通系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/05/04 07:54 UTC 版)
新交通系は、一般に曹汝霖が最高指導者とみなされることが多い。その他の幹部としては、陸宗輿、曽雲沛、丁士源、権量、賀賛元などがあげられる。 曹汝霖は、袁世凱が死去し梁士詒が日本に亡命してから、台頭を開始する。1916年(民国5年)秋、曹は交通銀行総理に任命された。これ以後、曹は安徽派指導者である段祺瑞の下で交通総長・署理財政総長を歴任する。また翌年10月には、陸宗輿が幣制局総裁に任じられた。これにより、曹らが梁に取って代わる形で交通・財政部門を拠点に政治勢力拡大を図るようになったため、「新交通系」と称されるようになった。 旧交通系が欧米諸国に拠ったのに対し、新交通系は日本を後ろ盾とする傾向が強かった。曹汝霖が西原亀三と交渉し、1918年に総額1億4500万円の大規模な西原借款(英語版)を取得したことは、その典型的な事例である。また、梁士詒が自己の出身地である広東省の財界に主に拠ったのに対し、曹らは北京・天津・上海など大都市を主に根拠地とした。
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