救急室における画像診断学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 09:52 UTC 版)
「脳血管障害」の記事における「救急室における画像診断学」の解説
画像超急性期脳出血超急性期脳梗塞発症直後所見 発症直後からT2WI、DWIにて信号変化が認められる 発症直後は所見は認められない。 T2WI T2WIでは血腫中心部の中等度高信号と辺縁部に低信号、周囲の浮腫性変化 T2WIでは発症後数時間しないと血管性浮腫による信号変化は認められない。 DWI 血腫中心部の高信号とその辺縁部の低信号 発症30分以後ならば所見は出現しうるが最終梗塞とくらべるとまだ限局している。 救急室においては超急性期から急性期の所見に基づいて病名とヘルニア、水頭症の有無区別できれば十分であることが多く、上記表に基づいた評価が行われるのが一般的である。血栓融解療法の普及に伴って、まずは CT 撮影を行い、出血がなく、明らかな脳血管障害を疑う症状、病歴があれば脳梗塞と考え治療を行うこともしばしばある。急性期の脳内出血の検出力としては CT と MRI は同等だが、簡便さから CT が好まれる。
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