擬似常染色体領域とは? わかりやすく解説

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偽常染色体領域

(擬似常染色体領域 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/18 02:49 UTC 版)

偽常染色体領域(ぎじょうせんしょくたいりょういき、: pseudoautosomal region、略称: PAR)は、X染色体Y染色体の間で配列が相同な領域であり、PAR1PAR2と呼ばれる2つの領域が存在する[1]


  1. ^ Mangs, Helena; Morris BJ (2007). “The Human Pseudoautosomal Region (PAR): Origin, Function and Future.”. Current Genomics 8 (2): 129–136. doi:10.2174/138920207780368141. PMC 2435358. PMID 18660847. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2435358/. 
  2. ^ “The pseudoautosomal regions, SHOX and disease”. Curr Opin Genet Dev 16 (3): 233–9. (2006). doi:10.1016/j.gde.2006.04.004. PMID 16650979. 
  3. ^ “The Human Pseudoautosomal Region (PAR): Origin, Function and Future”. Curr. Genomics 8 (2): 129–36. (April 2007). doi:10.2174/138920207780368141. PMC 2435358. PMID 18660847. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2435358/. 
  4. ^ Genome Reference Consortium (2017年1月6日). “Human genome overview GRCh38.p10”. 2017年5月10日閲覧。
  5. ^ Pseudoautosomal regions Gene Family”. HUGO Gene Nomenclature Committee. 2017年5月11日閲覧。
  6. ^ a b “Differentially regulated and evolved genes in the fully sequenced Xq/Yq pseudoautosomal region”. Hum. Mol. Genet. 9 (3): 395–401. (February 2000). doi:10.1093/hmg/9.3.395. PMID 10655549. 
  7. ^ “Sex chromosome loss and the pseudoautosomal region genes in hematological malignancies”. Oncotarget 7 (44): 72356–72372. (2016). doi:10.18632/oncotarget.12050. PMC 5342167. PMID 27655702. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5342167/. 
  8. ^ “Complex events in the evolution of the human pseudoautosomal region 2 (PAR2)”. Genome Res. 13 (2): 281–6. (February 2003). doi:10.1101/gr.390503. PMC 420362. PMID 12566406. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC420362/. 
  9. ^ Pseudoautosomal region 1 (PAR1) Gene Family”. HUGO Gene Nomenclature Committee. 2017年5月12日閲覧。
  10. ^ “The SWI/SNF protein ATRX co-regulates pseudoautosomal genes that have translocated to autosomes in the mouse genome”. BMC Genomics 9: 468. (2008). doi:10.1186/1471-2164-9-468. PMC 2577121. PMID 18842153. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2577121/. 
  11. ^ Pseudoautosomal region 2 (PAR2) Gene group”. HUGO Gene Nomenclature Committee. 2019年8月30日閲覧。
  12. ^ WASH6P”. HUGO Gene Nomenclature Committee. 2019年8月30日閲覧。
  13. ^ Eichner, E.M. (February 1991). “The mouse Y* chromosome involves a complex rearrangement including interstitial positioning of the Y-pseudoautosomal region”. Cytogenetics and Cell Genetics 57 (4): 221–230. doi:10.1159/000133152. PMID 1743079. 
  14. ^ “The pseudoautosomal regions, SHOX and disease”. Curr. Opin. Genet. Dev. 16 (3): 233–9. (June 2006). doi:10.1016/j.gde.2006.04.004. PMID 16650979. 
  15. ^ “A novel class of Pseudoautosomal region 1 deletions downstream of SHOX is associated with Leri-Weill dyschondrosteosis”. Am. J. Hum. Genet. 77 (4): 533–44. (October 2005). doi:10.1086/449313. PMC 1275603. PMID 16175500. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1275603/. 


「偽常染色体領域」の続きの解説一覧

擬似常染色体領域

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/16 09:48 UTC 版)

X染色体の不活性化」の記事における「擬似常染色体領域」の解説

X染色体上のいくつかの遺伝子Xiでの不活性化逃れるXist遺伝子は、Xiでは高レベル発現しXaでは発現しない。その他のXiでの不活性化逃れた遺伝子は、XaXiとで同様に発現するヒトXiでは染色体遺伝子のうち最大25%程度発現しているのに対してマウスでは不活性化逃れる遺伝子はほとんど無い。 不活性化逃れる遺伝子多くX染色体上で、他のX染色体領域似ておらずY染色体にある遺伝子一部を含む、特定の領域属している。この領域は「擬似常染色体領域」と呼ばれY染色体と擬似常染色体領域の間での乗換え起きる。このY染色体および擬似常染色体領域にある遺伝子座では、常染色体同じように、雌雄どちらの個体でも(性染色体にある伴性遺伝子違って2つ遺伝子遺伝する。そのためこの領域では雌の遺伝子量補償必要なく、X染色体不活性化逃れるメカニズム発達させたと推定されている。Xiの擬似常染色体領域の遺伝子は、典型的なヘテロクロマチン構造持たずXist RNA結合もほとんど無い。 Xi中に不活性化されない遺伝子存在することは、X染色体数の異状によって起こるターナー症候群 (XO) あるいは クラインフェルター症候群 (XXY, XXXY...)といった染色体異常による症状現れる原因となる。X染色体不活性化は、理論的に常染色体起きる様な染色体数異状による発現異状影響除去することができるが、擬似常染色体領域の遺伝子についてはその機構当てはまっていない。ただし、常染色体数の異状による影響流産等の重度のものが多いのに対してX染色体数の異状影響目立たないほど軽度であることも多い。

※この「擬似常染色体領域」の解説は、「X染色体の不活性化」の解説の一部です。
「擬似常染色体領域」を含む「X染色体の不活性化」の記事については、「X染色体の不活性化」の概要を参照ください。

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