探検の経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/10/11 05:41 UTC 版)
「チャレンジャー (コルベット)」の記事における「探検の経緯」の解説
イギリス海洋生物学の草分けといえるエドワード・フォーブスは1840年ころ、海では深さとともに生物が減り、300ファゾム(1ファゾムは約1.8m)以深は無生物帯である、とした。ところがノルウェーのミハエル・サーシュ(Michael Sars)は1850年、300ファゾム以深の海から19種もの生物を発見し、その後も無生物帯説に反する観測結果が次々と出てきた。従来、化石記録などで知られていた生物を深海から採集し、この問題に興味を持つようになっていたカーペンター(英語版)は1871年、王立協会でイギリス政府が世界周回深海探検船を派遣する必要を力説し、これが取り上げられ大探検が実現した。 時代背景として、19世紀に入ってからのベリングスハウゼン、ビスコー、ロスらの盛んな海洋探検、遠距離通信手段としての海底電線の普及に伴う海洋知識の要求、帝国主義時代に入り、列強による政治的・経済的・軍事的競争の激化による自然科学の実用的な重要性の認識、などがあった。
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