指輪の外観
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/30 07:21 UTC 版)
「シルウィアヌスの指輪」の記事における「指輪の外観」の解説
シルウィアヌスの指輪は大部分の指輪より大きく、内径は25ミリメートル、重さは12グラムである。この大きさから、親指に手袋の上から嵌めるための指輪であると考えられている。指輪は10角形であり、ヴィーナスの横顔を彫った四角のベゼル(英語版)が設けられている。ヴィーナスの横顔の後ろには"VE"、前には"NVS"(VENVS(ウェヌス)。すなわちヴィーナス)と鏡文字で刻まれている。この指輪はおそらく印台リング(英語版)であり、印章として用いたときは鏡文字の VENVS は正しい向きで印字される。 指輪の外側には "SENICIANE VIVAS IIN DE"と刻印されているが、これはほぼ間違いなく後から刻まれた物である。この刻印の文面は「セニキアヌスよ、そなたが神(と共)に生きんことを」というキリスト教徒の一般的な詠嘆表現を意味している。二種類の刻印はこの指輪に二人の所有者がいたことを示している。最初の所持者は非キリスト教徒であり、その次の所有者はキリスト教徒であるセニキアヌスである。
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