担ぎ棒の数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 08:10 UTC 版)
2点棒 台輪の穴を通り、前後方向に2本の親棒(長屋とも)だけが付いた2点棒が最もシンプルである。メリットは狭い道でも巡行でき、組立も簡単な他、神輿振りをする横田担ぎや小田原の居神流や大原はだか祭りなどの神輿の担ぎ方では必須の仕様である。 4点棒 担ぎ手を増やしたい場合など、親棒(縦棒)から左右(垂直)方向にトンボと呼ばれる横棒を2本伸ばし、その先に前後方向を向いた脇棒(外棒)を加えたもの。前後方向の担ぎ棒(縦棒)が合計で4本で、このタイプの神輿が最も多い。 6点棒 前後方向(縦棒)が6本の物。大型で重い本社神輿を中心に採用されている。例として鎌倉五所神社の本社神輿(宮神輿=神社神輿)など。東京四谷の須賀神社、小田原の松原神社など、普段は4点棒ながら限定的に6点棒で担がれる場合もある。 6点棒+4点棒 通常、6点棒とは縦棒のみを指し、横棒(トンボ)は輿の前と後の計2本であるが、これにトンボを追加した6点棒+4点棒の神輿も存在する。 2点棒+6点棒 上記と逆の構造で、2点棒にトンボが4本または6本の神輿もある。例としては城南担ぎの品川近辺で見られる「城南神輿」である。ちなみに同タイプの神輿は台輪棒穴が無く、棒の上に台座が乗る。 2点棒+2点棒 2点棒にトンボを2本のみ配して担ぎ手を増やす事ができるようにした神輿もある。この方式の配置は、神輿の差し上げや、神輿を担いだままその場で水平方向に素早く回転させるのに動きやすい利点がある。例として、北海道江差町の八大龍王神八江聖団例大祭の御輿渡御で見る事ができる。 4点棒+2点棒 4点棒にトンボを2本のみ配して担ぎ手を増やす事ができるようにした神輿。神輿の差し上げや、神輿を担いだままその場で水平方向に素早く回転させるのに動きやすい利点が上記の「2点棒+2点棒」と同様である。 2点棒+2点棒の神輿の例(八大龍王神八江聖団例大祭・御輿渡御) 4点棒+2点棒の神輿の例(八大龍王神八江聖団例大祭・御輿渡御) 担ぎ棒同士の組付けは、ボルト・ナットやダボで組み、これらに縄や浸したサラシで巻き上げてたり、それぞれ単独の方法で組み立てる場合など色々な方法がある。担ぎ棒の組み付け。ダボ(凹凸)と縄の場合
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