抗真菌薬のスペクトラム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 14:57 UTC 版)
真菌は酵母様真菌、糸状真菌、二相性真菌に分類される。糸状真菌にはアスペルギルス属菌、ムコール属(接合菌属)が含まれ、酵母様真菌にはカンジダ属やクリプトコッカス属が含まれる。二相性真菌にはコクシジオイデス、ヒストプラズマ、パラコクシジオイデス、マルネッフェイ型ペニシリウム症、ブラストミセスなどが知られている。 一般的に糸状真菌の方が、酵母様真菌より治療が難しい。抗真菌薬のうちフルコナゾールとフルシトシンは糸状菌には効果が無く、酵母様真菌に効果が有るとされている。カンジダではフルコナゾールとフルシトシンの耐性化が進んでいる。 一般名商品名略号カンジダクリプトコッカスアスペルギルス接合菌アムホテリシンB ファンギゾン AMPH-B ◎ ◎ ◎ ◯ リポソームアムホテリシンB アムビゾーム L-AMB ◎ ◎ ◎ ◯ ミコナゾール フロリードF MCZ ◯ △ ◎ ◯ フルコナゾール ジフルカン FLCZ ◎ ◎ × × ホスフルコナゾール プロジフ F-FLCZ ◎ ◎ × × イトラコナゾール イトリゾール ITCZ ◎ ◎ ◎ △ ボリコナゾール ブイフェンド VRCZ ◎ ◎ ◎ × フルシトシン アンコチル 5-FC ◯ ◯ △ × ミカファンギン ファンガード MCFG ◎ × ◎ ×
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