懇話会の主力事業
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桐生懇話会が実施した主な事業は、桐生織物の宣伝、桐生停車場の改築の推進、桐生郵便局内の電話設置の推進、渡良瀬水力電気会社設立の提唱・調査があった。 停車場の改修について、1901年(明治34年)に、森、書上、大沢ら7人の会員総代で、日本鉄道会社に陳情書を提出し、1903年(明治36年)に駅舎の改築を実現させた。電話開設問題については、1904年(明治37年)に、桐生町有志総代28人の連名で、電話設置の請願を逓信大臣に提出した。日露戦争のため、電話開設運動は1907年(明治40年)に持ち越された。なお、電話開通時の桐生局の電話本数は111本であった。 渡良瀬水力電気会社の設立については、1905年(明治38年)に、森宗作が電気会社の設立を提案したことに始まる。桐生では1894年(明治27年)に桐生電灯会社による電気供給が開始された。桐生電灯会社の経営権を引き継いだのが、渡良瀬水力電気会社であった。懇話会は京都の蹴上発電所などに調査委員を派遣して電気会社設立の準備にあたり、1906年(明治39年)に渡良瀬水力電気会社が設立された。1909年(明治42年)に山田郡川内村の渡良瀬川左岸に発電所が完成し、電気供給を開始した。
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