渡良瀬川とは?

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わたらせがわ ―がは 【渡良瀬川】

栃木県西部の皇海(すかい)山に発し、南西流し埼玉県栗橋付近利根川に注ぐ川。長さ108キロメートル足尾銅山精錬による汚染上流山地森林枯死し、広範囲の裸地ができ、中・下流域でしばしば氾濫

足尾鉱毒事件


日本の川

国土交通省河川局国土交通省河川局

渡良瀬川

両毛をつなぐ川「渡良瀬川」
渡良瀬川は、栃木県足尾町群馬県利根村の境にある皇海山にその源を発し、幾つも渓流合わせながら、大間々町山峡の地を離れ以後桐生市足利市中心南東流下し、藤岡町渡良瀬遊水地に注いでいます。途中支川合流させると流域面積2,621km2幹川流路延長107kmの利根川水系最大支川です。

足利市岩井町地先を流れる渡良瀬川
足利市岩井町地先流れる渡良瀬川

河川概要
水系利根川水系
河川渡良瀬川
幹川流路延長107km
流域面積2,621km2
流域内人124万人
流域関係都県栃木県群馬県茨城県埼玉県

渡良瀬川流域図
○拡大図
1.渡良瀬川の歴史
"1.江戸時代から陸上交通網整備されるまで物資輸送動脈として栄えた渡良瀬川。
2.織物の町(桐生足利)を支える渡良瀬川の
3.麺の町(佐野館林太田桐生足利)を支える渡良瀬川の。"

特有の歴史先人知恵活用

1.渡良瀬川における舟運
近代になって陸上交通網整備されるまで、渡良瀬川は、大切な物資輸送手段でした。
江戸時代においては年貢米輸送などを目的として河川改修工事合わせて舟運網の整備が進められ、江戸時代中期には、整備された河岸は、16箇所にのぼり流域各地から、米や薪炭木材葛生方面から石炭桐生足利織物などを江戸方面運搬していました。
明治に入ると、佐野越名河岸両国との間に蒸気船通運丸」(全長約63m、幅約12.6m、約65収容)が就航し、旅客輸送本格化し、鉄道整備されるまでの間、両毛地区桐生足利佐野栃木)から東京へ向かう客の足となり活躍しました。
また、足尾鉱毒被害訴え田中正造東京に向かうのに利用したという話も残っています。

2.織物の町 桐生足利 を支えた渡良瀬川の
桐生は、江戸時代「西の西陣」・「東の桐生」と並び称される織物の町として有名なところです。また、足利織物は、鎌倉時代にかかれた随筆徒然草」にも出てくるほどの古くからある地場産業となっています。
織物は、渡良瀬川の豊富なを用い染めた糸や布を洗い織物仕上げるというのが大きな特徴であり、渡良瀬川は、近年まで地域基幹産業支えてきました。
なお、近年では、化学染料発達及び機械化により、観光用としての『友禅流し』を残すのみとなりました。

3.麺の町と共に歩む渡良瀬川
渡良瀬川の流域には、佐野ラーメンはじめとして館林桐生のうどんなど麺づくりがさかんなところです。湿度の低い冬と内陸型の蒸し暑い夏が、良質原材料である小麦生産適すと共に日本名百選にも数えられる「出流原弁天池」のわき水始め、渡良瀬川流域良好水環境によることが考えられます。
2.地域の中の渡良瀬川
"足尾鉱毒公害荒廃した山の緑を取り戻すために渡良瀬川は、河川事業砂防事業一つ事務所で行っているため、源流部~下流部まで総合的学習比較的容易に可能となっています。また、足利花火大会北関東最大)のメイン会場でもある渡良瀬川は、貴重なオープンスペースとなっています。"

地域社会とのつながり

1.足尾鉱毒事件煙害との関わり
 昭和12年の大畑沢
昭和12年大畑
江戸時代初期鉱山発見されてから1973年閉山するまでの間、地域社会発展尽くしてきました。一方で銅山から流れ有毒物質で渡良瀬川は汚れ日本公害問題先駆けとなる「足尾鉱毒問題」が発生しました。また、精錬所からでる有害な煙は、周囲山々から緑を奪い自然環境破壊し、むき出しとなった山肌は、洪水の度に大量土砂流出させ、下流の沿川に多く被害をもたらし続けました。
こうした中、これまで多く人々知恵時間をかけ、下流沿川への被害解消に向けた、砂防えん堤等の砂防事業及び下流域の堤防整備等の河川事業実施てきています。また、山々への緑の回復向けて植樹等の対策を展開し、徐々に緑を取り戻してきています。

2.渡良瀬川周辺学習施設
植樹風景
植樹風景
渡良瀬川周辺では、渡良瀬川を体験できる箇所数多くあります最上流足尾周辺では、荒廃した山間部から流れ出す土砂をせき止めるための砂防えん堤が整備されてきており、特に足尾砂防ダム付近は、足尾環境学センター隣接見学することができます(要予約)。また、山腹工を利用し、実際に植樹行い、緑の回復直接体験して頂くことも可能となっております事前申込要)。
上流部には、治水利水等の多目的に作られた草木ダム水資源開発機構 管理)の見学も可能となります(事前申込要)。
中流下流部には、渡良瀬川の歴史や自然をわかりやすく紹介している「わたらせ川のふれあい館せせら」があり、自由に見学できる施設となっています。

3.貴重なオープンスペースの渡良瀬川
足利市街地を2分して流れる渡良瀬川は、貴重なオープンスペース地域に提供し、公園等に有効利用されていると共に北関東最大級の「足利花火大会」のメイン会場になり、地域憩いの場となっております
3.渡良瀬川の自然環境
"渡良瀬川の水質は、「水生生物による水質判定」によると、きれいな少しきたない分類され、上流渓流域は、ニホンカモシカ等の大型ほ乳類生息する等の良好自然環境形成しています。中~下流域も多種多様生物環境形成しています。また、放流したサケも帰ってきています。"


渡良瀬川は、その昔、鉱毒事件により川は汚れ一時生物がすめない川となってしまいましたが、現在では、水質改善されてきており、たくさんの生物が住める川となってきています。その水質は、「水生生物による水質判定結果」の指標で、上流域では、きれいな、中~下流域では少し汚れた大まかに分類されます。

1.上流域(渓流)にくらす生きものたち
 ニホンカモシカ
ニホンカモシカ
ほ乳類は、国の天然記念物であるニホンカモシカツキノワグマに代表される大型ほ乳類生息しています。両生類は、ハコネサンショウウオやガジカガエルといった珍しい種も生息しています。鳥類は、オオタカ・イヌワシ・オオワシといった大型猛禽類確認されています。魚類については、(天然の)イワナヤマメ確認されています。
このように上流域(渓流)では、良好渓流形成し、多種多様生物生息しています。

2.中~下流域にくらす生きものたち
 ハリエンジュ
ハリエンジュ
魚類は、水のきれいな清流にすむカジカ・アユ・ウグイ・メダカの生息確認されています。また、川の深みには、コイニゴイオオクチバス生息し、川底には、ドジョウヨシノボリ生息し、魚類に対して多様な環境形成しています。鳥類では、カワセミヤマセミ等の渓流水辺森林に住む市街地近くでも確認できたのを始め、ハクチョウやツグミ・オオヨシキリといった渡り鳥流れのよどんだところには、コガモマガモ生息するなど、季節によって多様なたちが見られます。
植物は、中流域には、ハリエンジュハンノキといった高木群落形成し、鳥類休息する環境を提供し、下流域にはヨシガマ等の草丈の低い、植物大きな群落形成しています。

3.サケの帰ってくる川へ
渡良瀬川では、地域方々漁協とが協力し、毎年のようにサケ放流しています。平成15年度には、群馬県桐生市にある太田頭首工魚道遡上するサケ確認されました。
4.渡良瀬川の主な災害
"1.昭和22年9月カスリーン台風による被害
2.昭和24年8月キティー台風による被害"



発生発生原因被災市町村被害状況
昭和22年9月カスリーン台風渡良瀬川流域
栃木県足利市
群馬県桐生市
死者行方不明者 709人
被災家屋33,800
昭和24年8月 キティー台風栃木県足利市
群馬県桐生市
群馬県太田市
死者行方不明者 10
被災家屋 約700

(注:この情報2008年2月現在のものです)


河川・湖沼名辞典

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渡良瀬川

読み方:ワタラセガワ(watarasegawa)

所在 栃木県茨城県埼玉県

水系 利根川水系

等級 1級



近代文学作品名辞典

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渡良瀬川

読み方:ワタラセガワ(watarasegawa)

作者 大鹿卓

初出 昭和16年

ジャンル 小説



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渡良瀬川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/01/15 03:23 UTC 版)

渡良瀬川(わたらせがわ)は、北関東を流れる利根川水系利根川支流の一級河川である。




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