パニック障害は、100人に1人くらいの割合で起きると言われています。なんの前触れもなく、めまい、動悸、呼吸困難、ふるえなどの自律神経症状にくわえ、激しい不安に襲われる「パニック発作」を繰り返し起こします。さらに、「また、あそこに行ったら発作が起きるにでは」などという恐怖心がふくらみ、発作の起こった場所や状況を避けようとして、生活範囲が制限されてしまう状況に至ってしまいます。医療機関で受診しても、身体的な異常はみとめられません。
最近では、抗うつ剤や抗不安剤などが効果的だという報告がされています。薬物治療と同時に認知・行動療法を用いるとさらに効果が高いことも認められています。