心理社会的支援
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 08:59 UTC 版)
認知行動療法が一般的である。家族療法などを用いることもある。英国国立医療技術評価機構(NICE)のガイドラインでは、3-12セッションの心理療法を提案している。 『自傷行為治療ガイド』では、マーシャ・リネハンの開発した弁証法的行動療法(DBT)の境界性パーソナリティ障害への有効性に言及されている。リネハンの技法ではマインドフルネスが中核的な要素とされており、落ち着いていながら集中しているマインドフルネスの技法を用いるジョン・カバット・ジンや仏教僧のティク・ナット・ハンなどにも言及され、深呼吸から10まで数える瞑想など様々な瞑想法を紹介している。毎日15〜20分の練習で、1〜2か月後には実用レベルにまで上達し、数か月後には相当興奮していても効果を発揮するまでになるとしている。 他にもいくつか自傷行為の代わりとなる置換行動を紹介しており、赤いペンで線を引いたり傷のつかない刺激を与えるといった、自傷行為自体につながりかねないので最小限に用いるべき置換行動や、運動をする・芸術創作を行う・音楽を聴いたり演奏したりする・友人や家族など誰かとコミュニケーションする・気分転換を通して気を紛らわすといった置換行動を、組み合わせることを提唱している。 PTSDのようにトラウマが原因となっている場合には、そのトラウマの解消に向けた認知行動療法を行うことも有効である(詳細は、「PTSD#心理療法」を参照)。
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