心毒性とは? わかりやすく解説

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心毒性

【仮名】しんどくせい
原文cardiotoxicity

心臓悪影響を及ぼす毒性

心毒性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/19 06:09 UTC 版)

心毒性(しんどくせい、: cardiotoxicity)とは、化学物質心臓電気生理学的機能障害や心筋の損傷を発生させる性質を意味する。心臓が弱くなり、血液を循環させるためのポンプ機能が低下する。心毒性は、アントラサイクリン系化学療法[1][2]5-FU系薬剤の投与、抗HER2抗体の投与[3]神経性食欲不振症合併症重金属の摂取、コカイン等の強い刺激物の長期服用や高用量摂取ブピバカイン等の薬剤の誤投与などが原因となる[要出典]


注釈

  1. ^ 補正QT間隔:QT間隔を心拍数で補正して、心拍数60回/分(RR間隔 = 1秒)の心拍数に換算した時のQT時間。
  2. ^ International Council for Harmonisation of Technical Requirements for Pharmaceuticals for Human Use; ICH。日米欧三極会議体。

出典

  1. ^ Huang, C.; Zhang, X.; Ramil, J. M.; Rikka, S.; Kim, L.; Lee, Y.; Gude, N. A.; Thistlethwaite, P. A. et al. (2010). “Juvenile Exposure to Anthracyclines Impairs Cardiac Progenitor Cell Function and Vascularization Resulting in Greater Susceptibility to Stress-Induced Myocardial Injury in Adult Mice. Cardiotoxins are the second most toxic venom while neurotoxins are the first.”. Circulation 121 (5): 675–83. doi:10.1161/CIRCULATIONAHA.109.902221. PMC 2834271. PMID 20100968. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2834271/. 
  2. ^ Volkova M, Russell R (2011). “Anthracycline Cardiotoxicity: Prevalence, Pathogenesis and Treatment”. Curr Cardiol Rev 7 (4): 214–220. doi:10.2174/157340311799960645. PMC 3322439. PMID 22758622. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3322439/. 
  3. ^ アントラサイクリン系薬剤(ドキソルビシン等)、抗HER2抗体(トラスツズマブ等) | 心毒性 | 副作用とその対処法(インフォメーションモデル) | 東和薬品「抗がん剤ナビ」”. navi.towa-oncology.jp. 2021年9月21日閲覧。
  4. ^ 薬剤性QT延長症候群を来たす薬剤” (日本語). 救命救急センター 東京医科大学八王子医療センター (2012年12月21日). 2021年9月21日閲覧。
  5. ^ ヒト用医薬品の心室再分極遅延(QT間隔延長)の潜在的可能性に関する非臨床的評価について”. PMDA. 2021年9月23日閲覧。
  6. ^ 非抗不整脈薬におけるQT/QTc間隔の延長と催不整脈作用の潜在的可能性に関する臨床的評価について”. PMDA. 2021年9月23日閲覧。
  7. ^ QTDrugs Lists (registration required) :: Crediblemeds”. crediblemeds.org. 2021年9月22日閲覧。


「心毒性」の続きの解説一覧

心毒性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/25 04:11 UTC 版)

エピルビシン」の記事における「心毒性」の解説

エピルビシンは、他のアントラサイクリン系抗がん剤と同様、蓄積性の心毒性が現れる恐れがある。そのため、他のアントラサイクリン系薬剤による前治療限界量(塩酸ドキソルビシンでは総投与量500 mg/m2、塩酸ダウノルビシンでは総投与量25 mg/kg)に達している患者には投与禁忌となっている。また、アントラサイクリン系薬剤治療の場合においても、エピルビシンの総投与量900 mg/m2を超えると、鬱血性心不全発現率が増加することから、ほとんどの場合これを上限とした投薬計画立てられる

※この「心毒性」の解説は、「エピルビシン」の解説の一部です。
「心毒性」を含む「エピルビシン」の記事については、「エピルビシン」の概要を参照ください。


心毒性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/07 09:05 UTC 版)

「フレカイニド」の記事における「心毒性」の解説

フレカイニドの治療指数が狭いので、トルサード・ド・ポワントの様な致死的毒性の兆候に常に注意を払う必要がある。フレカイニドの毒性血中濃度と密接に関連しているが、患者一人一人血中濃度日常診療把握しておく事は不可能に近い。 フレカイニドの毒性の兆候心電図上のPR延長およびQRS延長として現れる心筋収縮力の突然の低下による心不全顕在化症状である可能性がある。

※この「心毒性」の解説は、「フレカイニド」の解説の一部です。
「心毒性」を含む「フレカイニド」の記事については、「フレカイニド」の概要を参照ください。

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