影響を受けた作家、作品など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/18 00:59 UTC 版)
「山岡ミヤ」の記事における「影響を受けた作家、作品など」の解説
山岡ミヤは、インタビューやエッセイなどで、影響された作家や作品をよく話題にし、挙げられる作家、作品は多岐にわたる。 高校1年の時には、図書室で泉鏡花の『外科室』を原稿用紙に書き写し音読していたという。 20歳の夏に原型が出来ていた『光点』を執筆するに際し、内田百閒の『山高帽子』の暗いイメージを重ねたといい、また執筆中、フローベールの『ボヴァリー夫人』に励まされたとインタビューに答えている。 影響を受けた作家・作品として福永武彦『深淵』や、尾崎翠『第七官界彷徨』を筆頭に、藤枝静男『空気頭』、宇野浩二『蔵の中』と、多和田葉子の名前を挙げ、蓮實重彦『「ボヴァリー夫人」論』も、愛読書としている。さらに、大江健三郎『死者の奢り』『性的人間』、中上健次『浄徳寺ツアー』『南回帰船』(中上が原作のマンガ)、多和田葉子に関しては、長編から戯曲まで挙げており、『聖女伝説』『飛魂』『尼僧とキューピッドの弓』『百年の散歩』『動物たちのバベル』(戯曲)『おとま。』(長篇詩。『自動書記日記』より)などに触れた。文学と性の問題に関して語った折りには、蓮實重彦『伯爵夫人』、藤枝静男『田紳有楽』を取り上げ、小さいころから読んできた谷崎潤一郎は自分にとって「エロ本」だったとした。カフカやトーマス・ベルンハルト『消去』にも触れており、特にカフカに関しては、作品中の言葉からインスパイヤされて詩作をしたプロセスについて明かした。
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