張坰淳とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 張坰淳の意味・解説 

張坰淳

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/25 17:51 UTC 版)

1961年

張 坰淳(チャン・ギョンスン、朝鮮語: 장경순1922年[1]または1923年3月23日[2] - 2022年7月18日[3][4])は、大韓民国政治家陸軍軍人柔道家(2004年9月より名誉十段[4])、実業家[1]。第6・7・8・9・10代韓国国会議員、第6・7・8代国会副議長、元農林部長官。

本貫仁同張氏霞原 (ハウォン、하원)[2]

1970年

経歴

日本統治時代の朝鮮全羅北道金堤に生まれた。東洋大学専門部拓殖科卒業。全北中高等学校で体育教師を務めた後[1]陸軍士官学校(7期特別班)[5]陸軍大学を卒業した。その後、陸軍情報学校校長、陸軍本部教育処長、陸軍士官学校参謀長、国家再建最高会議最高委員、農林部長官、国家再建最高会議運営分科委員長を務めた[2]。特に農林部長官への就任は5・16軍事クーデター当日、出動を躊躇した空挺部隊の隊員たちを激励したからだと言われる[5]

第6代総選挙民主共和党の公認で立候補して当選し、その後も4期議員の職を務めた。1963年12月17日から1972年10月17日まで、第6・7・8代国会の副議長を務めた。また、大韓柔道会会長、国際柔道連盟副会長、共和党中央委員長、大韓民国憲政会副会長・会長を務めたこともある[2]。1980年代以降は新軍部からの公職の提案を一切断り、妻と共に済州島に移住した[5]。その後は実業家に転身し、コリアナチュラルウォーターズ株式会社、サムホ実業などの経営を行った[1]

晩年の2016年1月に在郷軍人会会長選挙への出馬をインタビューで表明したが、結局は不出馬し、同年3月に憲政会元老会議議長に就任した。また、同年のインタビューで、在郷軍人会は会長の不正選挙事件により検察の捜査を受けて、内紛が発生したことについて、監督機関の国家報勲処の責任が大きいと批判した[5]

2022年7月18日に死去。享年100[1][3][4]

エピソード

10代で柔道を始めたため、講道館三船久蔵徳三宝を師匠として仕えたことがある。また、同じく柔道の達人である政治家の辛道煥とは日本留学中、学校こそ異なるが同じ下宿室に住んでいた仲である[5]

第二次世界大戦中は故郷の警察が書いた「父親の危篤を知らせる手紙」に偽った赤紙により蘇州に本部があった中支派遣軍日本軍第60師団学徒兵として従軍した[1][5]。現地では国府軍が庶民の家に強盗を働く一方、八路軍は庶民の財産を侵害しないことを目撃したため、自然と民心が毛沢東の方に傾き、蒋介石台湾に追い出されたというふうに言った[5]

また、蒋介石が台湾で行った腐敗の取締を高く評価している。『月刊朝鮮』によるインタビューでは、台湾へ渡った蒋介石は国軍の不正腐敗を調査させたら、その中心的な人物は次男(蔣緯国)の妻だと分かった。そのため、蒋はその女性を食事会に誘い出し、「国が生きるために君が死ななければならない」と言い、拳銃1丁が入った箱をプレゼントした。その後、次男の妻はその拳銃で自決し、台湾の官吏の不正が減り、綱紀が良くなったという逸話を紹介した[5]

脚注

出典

  1. ^ a b c d e f [발자취] 100세를 일기로 타계한 장경순 전 국회부의장” (朝鮮語). m.monthly.chosun.com (2022年7月21日). 2023年8月15日閲覧。
  2. ^ a b c d 대한민국헌정회” (朝鮮語). rokps.or.kr. 2022年5月24日閲覧。
  3. ^ a b 장경순 前 국회부의장 별세” (朝鮮語). 한경닷컴 (2022年7月18日). 2023年1月11日閲覧。
  4. ^ a b c 이충원 (2022年7月18日). “5선·두차례 장관 지낸 만 100세 장경순 전 국회부의장 별세” (朝鮮語). 연합뉴스. 2023年8月15日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h 헌정회 원로회의 신임 의장 장경순 "국가보훈처가 재향군인회 정상화 가로막아"” (朝鮮語). monthly.chosun.com (2016年5月28日). 2023年9月25日閲覧。



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  張坰淳のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「張坰淳」の関連用語

張坰淳のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



張坰淳のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの張坰淳 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS