左主脚のシリンダー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/09 21:36 UTC 版)
「日本エアシステム機徳之島空港着陸失敗事故」の記事における「左主脚のシリンダー」の解説
事故後、日本エアシステムは同型の着陸装置を備えた機材の点検を行った。その結果、別のMD-81(JA8496)のシリンダーにも亀裂が生じていたと判明した。検査を行っていない他の5機のMD-81は運航を一時的に停止することとなり、13便が欠航した。また、記録からMD-80シリーズではシリンダーの破損事故が1995年4月、1997年4月、2001年5月、2003年10月と過去に4件発生したことが判明した。この4件の事故を受けて製造業者はサービス・ブリテンを発行し、シリンダーの検査を行うべき着陸回数や検査間隔を改訂していた。 事故機の左主脚のシリンダーは金属疲労により破断したと結論付けられた。部品の取り付け時に生じたと思われる亀裂は少しずつ大きくなっていき、979便が着陸した時の衝撃により限界を迎えたと推定された。定期検査においても、マクドネル・ダグラスが適切な検査間隔や検査時間を設定していなかったため、亀裂が見逃された。亀裂は3つ生じており、3-5.2mmの長さまで成長していた。
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