岩崎美和とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 人名 > 実業家 > 経営者 > 岩崎家 > 岩崎美和の意味・解説 

岩崎美和

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/30 22:46 UTC 版)

岩崎 美和(いわさき みわ、文化11年7月20日1814年9月3日) - 明治33年(1900年3月14日)は、江戸時代末期(幕末)から明治にかけての女性。土佐藩地下浪人岩崎弥次郎の妻。名は三輪、美輪とも。子に三菱財閥創始者・岩崎弥太郎、三菱財閥2代目総帥・岩崎弥之助など。

生涯

医者・小野慶蔵の次女[1]として、土佐国に生まれる。姉・ときは岡本寧浦に嫁いだ。文政10年(1827年)に父が亡くなると、土佐藩士・五藤正応に奉公するようになる。天保2年(1831年)に岩崎弥次郎に嫁し、弥太郎・弥之助ら3男2女をもうけた[2]

安政2年(1855年)に、酒飲みで仕事をしない夫が庄屋の島田便右衛門との争いを原因に病床に伏し、このことを官を訴えた長男の弥太郎も投獄された。この事件で岩崎家はさらに困窮を極め、美和が家のやりくりを一手に担うことになったが、この赤貧洗うがごとき状況を美和は持ち前の頑張りで何とか乗り切った。

後年、明治に入って岩崎家が隆盛するにあたっては、岩崎家に訓戒を残すなど家政の重鎮として重きをなした。

高知県安芸市の閑慶院に眠る。

親族

実業家豊川良平は、美和の甥にあたる(豊川の父・小野篤治は美和の兄弟[3]である)。また、近藤廉平の妻である従子は、豊川良平の妹で美和の姪にあたる。

孫に岩崎久弥加藤春路岩崎豊弥幣原雅子岩崎小弥太岩崎俊弥岩崎輝弥など、曾孫に岩崎彦弥太岩崎隆弥沢田美喜加藤厚太郎木内信胤岩崎英二郎岩崎勝太郎荘田泰蔵など、玄孫に岩崎寛弥澤田久雄木内昭胤岩崎泰頴勝田紫津子岩崎俊男岩崎透岡部牧夫など、来孫に国広ジョージ木内孝胤などがいる。

その他

美和が明治7年(1874年)に土佐を離れる際に、近所の知人にあげた貯金壺(へそくり壺)と中に入っていた小銭が平成22年(2010年2月に知人の子孫の家から見つかった[4]

参考文献

登場作品

テレビドラマ

脚注

  1. ^ 岩崎家傳記刊行会 編纂 『岩崎彌太郎傳(上)』p.93 東京大学出版会 1967年11月20日発行
  2. ^ 岩崎家傳記刊行会 編纂 『岩崎彌之助傳(上)』p.10 東京大学出版会 1971年8月1日発行。但し弥次郎・美和夫妻の次男は夭折しており、三男の弥之助が戸籍上は次男となっている。
  3. ^ 『岩崎彌太郎傳(下)』(岩崎家傳記刊行会 編纂、東京大学出版会、1967年11月20日発行)のp.623によると篤治は美和の兄となっているが、同じく岩崎家傳記刊行会が編纂した『岩崎彌太郎傳(上)』(東京大学出版会、1967年11月20日発行)のp.103によると篤治は慶応元年(1865年)に48歳で病死しており、そこから生年を逆算すると没時の年齢が数え年・満年齢のいずれであっても篤治は美和の弟になる。
  4. ^ 龍馬伝にも登場、弥太郎・母「へそくりつぼ」発見

岩崎美和(いわさき みわ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 10:00 UTC 版)

検察側の罪人」の記事における「岩崎美和(いわさき みわ)」の解説

殺され都築夫妻一人娘

※この「岩崎美和(いわさき みわ)」の解説は、「検察側の罪人」の解説の一部です。
「岩崎美和(いわさき みわ)」を含む「検察側の罪人」の記事については、「検察側の罪人」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「岩崎美和」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「岩崎美和」の関連用語

岩崎美和のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



岩崎美和のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの岩崎美和 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの検察側の罪人 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS