尾鷲発電所
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尾鷲電気が1910年(明治43年)8月の開業時に設置した発電所は尾鷲発電所という。尾鷲町中井浦(現・尾鷲市)の八幡神社南側にあった本社に隣接して建設された。ガス発生装置とガス機関を組み合わせた「吸入ガス機関」(サクションガスエンジン)を原動機とするガス力(内燃力)発電所である。 発電所出力は75キロワット。吸入ガス機関およびゼネラル・エレクトリック (GE) 製三相交流発電機各1台という設備構成で、発生電力の周波数は60ヘルツに設定された。 三重合同電気合併後の1927年11月、尾鷲送電線と尾鷲変電所が完成した。送電線は松阪・滝原・長島方面から繋がり、変電所は発電所裏手に位置した。翌1928年(昭和3年)6月に尾鷲発電所は廃止となった。
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