専用の符号点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 19:39 UTC 版)
通常の文字のように符号点が割り当てられれば、アプリケーションレベルでの対応は必要なく、フォントにさえ入っていれば表示することができる。 1バイトコードでは、7ビットコードの ISO/IEC 646 には囲み文字はなかったが、欧文用8ビットコードの ISO/IEC 8859-1 (Latin-1) では©と®(マルCとマルR)が採用された。 日本語の2バイト文字コード規格である JIS X 0208 には囲み文字はない。一方で、実際に使用する用途は多いため、各メーカでは独自の拡張を行い外字として囲み文字を実装した。NECが採用した外字には囲み文字は少なかったが、アップルが採用した外字には囲み文字が多く採用された。JIS X 0213 には、それらの囲み文字の一部(五十音順の最初の20字(ア-ト)および、いろは順の最初の7字(イ-ト)。イとトは重複するため全部で25字。)が採用された。 Unicodeは、レガシー標準(Unicodeが互換性を保つ世界各国の標準)に含まれていた囲み文字のほとんどを採用した。囲み文字のためのブロックには以下のものがあり、また、他のブロックにもいくつか囲み文字が収録されている。 囲み英数字 (Enclosed Alphanumerics, U+2460..U+24FF) 囲みCJK文字・月 (Enclosed CJK Letters and Months, U+3200..U+32FF) 囲み英数字補助(英語版) (Enclosed Alphanumeric Supplement, U+1F100..U+1F1FF) 囲み漢字補助 (Enclosed Ideographic Supplement, U+1F200..U+1F2FF) 文字放送やデータ放送などでは囲み文字が多く用いられるが、文字放送などを目的として、電波産業会 (ARIB) により定められたARIB外字には、多くの囲み文字が表されている。このARIB外字は、JIS X 0208の外字部分に規定の外字を実装している。ARIB外字に対応したフォントはいくつかのフォントベンダーより販売され使用されているほか、フリーでダウンロード可能なフォントもある。
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