奥村繁次郎とは? わかりやすく解説

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奥村繁次郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/19 03:30 UTC 版)

奥村 繁次郎(おくむら しげじろう、1873年 - 1919年12月16日)は、明治から大正にかけての日本好事家著作家

名は繁治郎とも書く。残跡庵、化曼と号す。

概略

生家は東京下谷和泉橋通御徒町焼き芋屋を営む。若い頃から読書家で、坪井正五郎の研究室に出入りする。その縁で山中共古清水晴風竹内久一林若樹三村竹清らの集古会のメンバーと出会い、商号の「芋繁」の名で知られる。独学で本草学を研鑽して飲食や料理のことに詳しく、仲間内では「食物博士」と呼ばれた[1]。日本に目録学が成立していない頃から古典籍の収集に努め、親元を離れて古書店を営むようになった。焼芋屋と古書店をやめて文筆業に転じようとしたがうまくいかず、旧交からも見放され晩年は占い師をして生計を立てていた。46歳で没し、浅草海禅寺に葬られた[2]

編著

  • 『食類辞典』
  • 『犬肉食用考』(東京人類學會雜誌,1900年)
  • 『家庭和洋料理法』 (大学館, 1905年)
  • 『豆腐百珍 衛生料理』(萩原新陽館、1906年)
  • 『於台処料理 : 経済美味』 (文星堂、1907年)
  • 『家庭に於ける吉凶百談』 (博文館、1908年)
  • 『漬物法二百種 蔬菜魚鳥』(博文館、1912年)
  • 『実用家庭支那料理法』(盛林堂、1912年)
  • 『魔法と忍術 : 極意皆伝』 (国華堂書店、1917年)
  • 『五羽養鶏十倍産卵法』 (国華堂書房、1918年)
  • 『養鶏家の相談相手 : 附・家鴨と真鴨の多産法』 (国華堂書店、1918年)
  • 『神霊まじない秘密奥伝』(さわね出版、1984年)

参考文献

脚注

  1. ^ 三村竹清『本之話』岡書院、1930年、87p頁。 
  2. ^ 三村竹清『本之話』岡書院、1930年、88p頁。 



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