大統領時代(1974年-1979年)
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「エルネスト・ガイゼル」の記事における「大統領時代(1974年-1979年)」の解説
国民会議で行われたガイゼルの就任式、1974年3月15日 大統領専用車ロールス・ロイスで就任パレードに臨むガイゼル 1973年、エミリオ・ガラスタズ・メディシ大統領はガイゼルを後継者として指名した。ガイゼルに反対する強硬派とかつてのブランコの支持母体で彼を支援する穏健派との間で激しい裏工作が行われていた。ガイゼルにとって幸運な事に、兄のオルランド・ガイゼルは陸軍大臣の地位にあり、彼の側近であるジョアン・フィゲイレド将軍はメディシの軍事参謀長であった。 当時のブラジル大統領は、民主主義の形式を装うため軍の指導下で選出、議会で承認されていた。議会では軍の御用政党である国家革新連盟(ARENA)が圧倒的多数を占めていたため、軍部が選んだ候補者に勝てる可能性はなかった。ブラジル民主運動(MDB)は長年副党首を務めたユリシーズ・ギマランイスを候補者として擁立した。ギマランイスは、ガイゼルの勝利が当然視されている状況を承知の上で、「反候補」を目的に大統領に立候補した。予想通りにガイゼルは圧倒的多数(400-76票、無記名投票21票、棄権6票)で当選、1974年3月15日に5年間の任期で就任した。
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