基本公式とは? わかりやすく解説

基本公式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 06:15 UTC 版)

メビウス関数」の記事における「基本公式」の解説

また次のような基本的な公式が成り立つ。 ∑ d ∣ n μ ( d ) = { 1 ( n = 1 ) 0 ( n ≠ 1 ) {\displaystyle \sum _{d\mid n}\mu (d)={\begin{cases}1&(n=1)\\0&(n\neq 1)\end{cases}}} (1) これは n = 1 のときは自明である。n が 1 より大きい場合について、平方因子をもつ因数 d については μ(d) = 0 であるから、n が平方因子をもたない場合見ておけばよい。n は k 個の素数の積であるとする。n の約数は、その素因数いくつか掛け合わせたものになるが、偶数個(0 を含む)の素因数からなる約数 d に対しては μ(d) = 1 であり、奇数個の素因数からなる約数 d に対しては μ(d) = −1 となるから、因子組合せの数を考慮すれば ∑ d ∣ n μ ( d ) = k C 0 − k C 1 + k C 2 − k C 3 + ⋯ + ( − 1 ) k k C k = ∑ i = 0 k ( − 1 ) i k C i = ( 1 − 1 ) k = 0 {\displaystyle {\begin{aligned}\sum _{d\mid n}\mu (d)&={}_{k}\mathrm {C} _{0}-{}_{k}\mathrm {C} _{1}+{}_{k}\mathrm {C} _{2}-{}_{k}\mathrm {C} _{3}+\dotsb +(-1)^{k}{}_{k}\mathrm {C} _{k}\\[-10pt]&=\sum _{i=0}^{k}(-1)^{i}{}_{k}\mathrm {C} _{i}=(1-1)^{k}=0\end{aligned}}} が確かめられる最後から二つ目等号二項定理よる。 また、μ(n) は 1 の原始 n 乗根の和である。すなわち μ ( n ) = ∑ gcd ( k , n ) = 1 1 ≤ k ≤ n exp ⁡ ( 2 π k i / n ) {\displaystyle \mu (n)=\!\sum _{\stackrel {1\leq k\leq n}{\gcd(k,n)=1}}\!\exp(2\pi ki/n)} が成り立つ。n > 1 のとき 1 の n 乗根の和は 0 であるから、これは上の公式 (1)別証明与える。 より一般に、 f を乗法的数論的関数とすると、 ∑ d | n μ ( d ) f ( d ) = ∏ p | n ( 1 − f ( p ) ) {\displaystyle \sum _{d|n}\mu (d)f(d)=\prod _{p|n}(1-f(p))} (2)成り立つ。

※この「基本公式」の解説は、「メビウス関数」の解説の一部です。
「基本公式」を含む「メビウス関数」の記事については、「メビウス関数」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「基本公式」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「基本公式」の関連用語

基本公式のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



基本公式のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのメビウス関数 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS