垢嘗
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/22 00:43 UTC 版)
垢嘗(あかなめ)は、鳥山石燕による江戸時代の妖怪画集『画図百鬼夜行』などにある日本の妖怪[1]。風呂桶や風呂にたまった垢を嘗め喰うとされる。
- ^ 原著では図入りの見開きに「垢舐」に「アカ子ブリ」と振り仮名される。日本髪の老女が桶型の湯船に浸かっており、その傍らで白色の妖怪が四つん這いになって舌をだらりと垂下げている構図である。
- ^ 『古今百物語評判』原文は"たとへば魚の水より生じて水をはみ"云々とあるが、気から「化生」して生じるのは生類の生じる「四生」のひとつであり、妖怪などの"稀少"なケースであるので[6]、魚があてはまる(「化生」したと考えられていた)わけではなかろう。
- ^ 類話が『諸国百物語』にあり、摂州尼崎の伝左衛門という男が女のばけものに同じ目にあわされる。現今は同じ兵庫県ではあるが、こちらは摂州有馬の温泉なので国名が違っている[12]。
- ^ a b 村上 2000, p. 7
- ^ a b c d 宮本幸枝「第1章 国民的有名妖怪 §垢嘗」『日本の妖怪FILE』学研、2013年、16–17頁。ISBN 978-4-054056-63-3。
- ^ 宮本幸枝、熊谷あづさ『日本の妖怪の謎と不思議』学習研究社、2007年、25頁。ISBN 978-4-056-04760-8。
- ^ a b 神田玄紀 著「第六 垢ねぶり」、堤倫 編『日東本草図纂』《巻之十二》上田寛満(画) 。
- ^ Foster, Michael Dylan (2015). The Book of Yokai: Mysterious Creatures of Japanese Folklore. University of California Press. p. 232 and Fig. 28. ISBN 978-0-520-95912-5
- ^ a b c d e f 木場 2018, p. 32.
- ^ 草野巧『幻想動物事典』新紀元社、1997年、7頁。ISBN 978-4-88317-283-2。
- ^ 山岡元隣「第六 垢ねぶりの事」『古今百物語評判』 2巻、寺町松原下ル町(京) : 梅村三郎兵衛 、1755年(原著1686年)、16裏-17表頁 。"一人いわく、「垢ねぶりというものは、ふるき風呂屋にすむばけもののよし申せり。もっとも、あれたる屋敷などにはあるべく聞こえ候えども、その名の心得がたくはべる」といえば、先生いえらく、「この名、もつともなる儀なるべし"。
- ^ 物集高見「垢ねぶり」『廣文庫』 15巻、廣文庫刋行會、1922年、932–933頁 。
- ^ 山岡元隣 著「古今百物語評判」、高田衛編・校中 編『江戸怪談集』 下、岩波書店〈岩波文庫〉、1989年(原著1686年)、344-345頁。ISBN 978-4-00-302573-4。
- ^ 山岡元隣・元恕編『古今百物語評判』(1686年刊)巻之二第六「垢ねぶりの事」[8][9][10]。
- ^ a b 木場 2018, p. 36.
- ^ a b 少年社、中村友紀夫、武田えり子 編『妖怪の本 異界の闇に蠢く百鬼夜行の伝説』学習研究社〈New sight mook〉、1999年、114頁。ISBN 978-4-05-602048-9。
- ^ a b c 岩井 1986, p. 139; 岩井 2000, p. 42
- ^ a b 多田克己『幻想世界の住人たち』新紀元社〈Truth In Fantasy 9〉、1990年、270頁。ISBN 978-4-915146-44-2。
- ^ 水木しげる『妖鬼化』Softgarage、2004年、6頁。ISBN 978-4-86133-005-6。
垢嘗
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「あやかしマニアックス!」の記事における「垢嘗」の解説
風呂場の汚い赤を嘗めるのを嫌い、少女の赤を嘗めようと追いかけまわしていた。
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垢嘗(あかなめ)
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「お姉ちゃんは恋妖怪」の記事における「垢嘗(あかなめ)」の解説
第10話より初登場。祠に封印されていたのをみことを人質に使い封印を解かせようと試みた。玉梓の説得でみことの解放と祠の封印を解いてもらい、陽都からの紹介で銭湯の住み込みで働いている。みことの肌を嘗めたことから彼女を気に入っている。
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