土地の面積の単位
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 16:00 UTC 版)
土地の面積(地積)の単位の反(段)は、面積の基本単位である歩(坪)の倍量単位であり、現在は10畝(300歩)と定義されている。10反が1町となる。 メートル条約加入後の1891年に、度量衡法によりメートルを基準として1尺 = (10,000 / 33,000) メートルと定められたので、そこから1反= (30,000 / 3,025) アール ≈ 9.91736アール = 991.736平方メートルとなる。この値は10アールに非常に近いので、面積(とりわけ地積)についての日本のメートル法化は、スムーズに行われた。 古代には米1石の収穫が上げられる田の面積を1反としていた。よって、土地の条件によって1反の面積は異なることになるが、同じ反数であれば同じくらいの収穫があることになる。米1石は大人1人の1年間の消費量に相当することから、米1石が穫れる面積を単位とするのは自然なことであった。その面積がおおむね360歩であったことから、1反は360歩に固定されるようになった。太閤検地によって1反は300歩に改められ、今日に至る。1反を300歩にしたのは、年貢の増収のためという説もあるが、米の生産効率が上がって300歩程度で1石の収穫が上げられるようになったためとする説もある。 圃場1反あたりの農産物の収穫量を反収(たんしゅう)という。メートル法の今日でも、10アールあたりの米の収穫量のことを『反収』と呼んでいる。
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