噛み合い損失
歯車が噛み合ってトルク伝達するときに、噛み合いにより生じるエネルギーロス。インボリュート歯形の場合、歯面では必ず滑りが生じており、それがロスになり熱に変わる。平歯車とはす歯歯車では、後者が軸方向にスラスト力を生じるため、それによるエネルギーロスが増える。終減速機に使用されるハイポイドギヤでは、歯筋方向の滑りが大きく噛み合い損失が大きい。そのためスパイラルギヤに変更して滑りを少なくし伝達効率を上げている。なおこの損失以上に、歯車が潤滑油を攪拌するときの抵抗損失が大きく、油面を上げると油温が上昇するのでわかる。対策としては、変速機内の油量を減らし、歯車の周りにじゃま板を設け、低粘度油を使う。
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