吉田潤一とは? わかりやすく解説

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吉田潤一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/04 09:02 UTC 版)

吉田 潤一(よしだ じゅんいち、1952年11月13日 - 2019年9月14日)は、日本の有機化学者。京都大学大学院工学研究科名誉教授。専門は有機合成化学、有機活性種化学、マイクロ合成化学など。大阪府出身。 熊田誠に師事。有機合成化学、特に有機電極反応、マイクロ合成化学の研究を行っている。

略歴

業績

有機電極反応、マイクロリアクターを利用した有機合成化学分野の世界的第一人者である。有機電極反応では、電子補助基という新しい概念を提唱し、有機化合物からの電子移動を効率よく行い、かつ生じる炭素カチオンの発生を位置選択的に行う手法を開発している。また近年、極低温条件下での電極反応による活性種の発生・蓄積を行う新手法を開発している(カチオンプール法、カチオンフロー法)。マイクロリアクターを用いた研究ではカチオン、アニオンといった不安定有機化学種に着目し、これらをマイクロ空間で高度制御することにより、効率の良い物質生産が可能な方法論を開発している。また有機金属分野での研究報告例も多数あり、例えば着脱可能な配位性制御官能基であるピリジルシリル基を用いた研究報告などがある。

受賞・栄典

門下生

外部リンク

脚注

  1. ^ 京大名誉教授の吉田潤一氏が死去 有機合成化学”. 京都新聞. 2019年9月17日閲覧。
  2. ^ 『官報』第117号12頁 令和元年10月24日号
  3. ^ 平成27年春の褒章伝達式”. 文部科学省. 2016年2月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月4日閲覧。



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