単純ヘルペス脳炎とは? わかりやすく解説

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単純ヘルペス脳炎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/02 23:36 UTC 版)

単純ヘルペス脳炎(たんじゅんヘルペスのうえん、英語: Herpes simplex encephalitis)とは単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)によって引き起こされる脳炎である。




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単純ヘルペス脳炎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 17:23 UTC 版)

脳炎」の記事における「単純ヘルペス脳炎」の解説

日本神経感染症学会より診療ガイドライン示されている。急性時に亜急性脳炎示唆する症状・症候神経学的検査所見満たしたものが単純ヘルペス脳炎疑いであり、ウイルス学検査所見によって確定例になる。単純ヘルペス脳炎は脳炎全体1020%占め、起炎ウイルスの判明した散発脳炎の中では最も多い疾患である。地域差はなく100万あたり年間2~4人の頻度起こり日本では年間400前後発症があると推測されている。全年代起こりえるが5060歳代に発症ピークがある。単純ヘルペスウイルス脳炎95%がHSV-1によって生じ、約7080%はHSV再活性化(または再感染)でおこると推定されている。全単純ヘルペス脳炎の約80%にあたる典型例では側頭葉前頭葉眼窩回などを選択的に障害する左右非対称急性壊死性脳炎病理像をとるため精神症状をおこすことが多い。逆に単純ヘルペスウイルス20%が非典型例であり、軽症慢性脳炎脳幹脳炎などの形をとることがある。約10%程度再発再燃認められ治療注意が必要である。全年齢における検討では単純ヘルペス脳炎の未治療での死亡率6070%であった抗ウイルス薬、特にアシクロビル治療によって死亡率1928%に減少した。しかし適切な治療にもかかわらず死亡と高度後遺症含めた転帰不良率は約3050%と未だに高く社会復帰率も約半数にとどまる。後遺症としては記憶障害行動異常、症候性てんかんなどが多い。

※この「単純ヘルペス脳炎」の解説は、「脳炎」の解説の一部です。
「単純ヘルペス脳炎」を含む「脳炎」の記事については、「脳炎」の概要を参照ください。

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