凍上性の土壌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/21 11:12 UTC 版)
凍上が起こるには凍上性の土壌と、下方(地下水面)から連続的に水が供給される事、そして土中の温度が氷点下になる事が必要である。凍上性の土壌とは、毛細管現象が促進されるような粒子間の隙間と粒子の表面積を持った土壌である。微細な粒子を含むシルト質あるいはローム質の土壌が、凍上性の土壌の例である。様々な機関が、10%以上の構成粒子が0.075mm(No.200)のふるいを通る場合、あるいは3%以上の構成粒子が0.02mm(No.635)のふるいを通る場合、それを凍上性の物質に分類している。Chamberlainは凍上性をより直接的に測定する別の方法を報告している。 非凍上性の土壌は、密度が高すぎて水が流れにくい(透水性が低い)か、あるいは隙間が空きすぎていて毛細管現象が起きにくい土壌である。その例を挙げれば、密度の高い粘土の場合は隙間の大きさが小さすぎて透水性が悪く、またきれいな砂や礫の場合は微細な粒子の数が少なすぎて隙間が空きすぎており毛細管現象が起こらない。
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