冥銭
冥銭
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/20 10:19 UTC 版)
冥銭は副葬品に用いる貨幣を指す。中国古代では陶銭や紙銭を使い、のちにその文化が日本にも受け継がれた。日本では六文銭や、近世の六道銭などが知られる。中国、韓国、台湾、ベトナムでは、葬儀社などで「冥国銀行券」といった名称の葬儀用紙幣が用意されている。墓参用にも冥国銀行券などが使われている。現代の沖縄県内でも「ウチカビ」(打ち紙)として同じような葬儀用、墓参用紙幣が使われている。1930年の中国では額面が5円となっているが、その後高額化が進み、一般には存在しない額面となっている。類似の慣習として古代ギリシャでは、地獄の川の渡し守であるカローンへの渡し賃として1オボルスを死者の口に入れた。
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