公表後の反応について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/12 02:59 UTC 版)
「ウォーレン委員会」の記事における「公表後の反応について」の解説
ニューヨーク・タイムズ紙 ジェームズ・レシトン記者「誰が大統領を殺したか、その最も重要な謎は新たな謎のカタログを提起する過程でしか委員会に答えられていない。オズワルドの動機は推測されているだけで委員のメンバーは明らかにサジを投げた。」 タイム誌「細部の点で驚くほど賢明な慎重さと抑制の点で注目に値し、主要な結論の点では実に説得力があった。」 ラッセル上院議員「われわれが提出できた、まさに最高のもの」と地元紙には語ったが、公表直前にジョンソン大統領との電話でのやり取りで、一発の銃弾説と陰謀の可能性についての結論に納得できないとして不満を述べている。また最終報告書に委員全員の署名がされるところでラッセル上院議員のサインはない。 フーバーFBI長官フーバーは、FBIの名を汚されたと考えていた。報告書にはシークレットサービスに次いでFBIへの批判があり、彼の不満は収まらなかった。委員会の証言で事件前のFBI捜査は間違っていないと語っていたが、報告書が公表後、密かにFBI内部で17名を降格などの処分を行い、「オズワルド捜査のもっとも突出した側面の一部を成し遂げることに失敗したことには疑いない」と語っている。これについて部下から懲戒処分を行うことは委員会の指摘を半ば認めたことになるとの反対意見もあったが長官は押し切った。 ロバート・ケネディ「ウォーレン委員会が兄の殺害に関する真実を確証したと信じる」とのコメントを発表したが、「自分は報告書を読んでいないし、読むつもりもない」と付記している。50年後に息子のロバート・ケネディ・ジュニアは「父はウォーレン報告書を全く受け入れていなかった」とテレビで語っている。 フォード下院議員後に大統領となり、政界引退後の回顧録の中でフォードは「あの最終報告は完全なものとは言えないが、アメリカ国民が自慢していい文書だと私は信じている。」と書いている。
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