倒産と新会社への事業譲渡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 10:02 UTC 版)
「フォーライフ・レコード」の記事における「倒産と新会社への事業譲渡」の解説
1990年代前半はZOOやさねよしいさ子等の楽曲がスマッシュヒット、杏里のアルバムが立て続けに1位セールスを記録したものの、1997年に入ると、長渕剛が長年在籍した東芝EMIより電撃移籍があったが、1994年のフォーライフ・レコード移籍時にプライベートレーベルまで置いた坂本龍一や前年「PRIDE」でミリオンセラーとなった今井美樹ら主力アーティストが相次ぎ他社へ移籍。A&Rによる新人アーティスト売上不振と世田谷区池尻に銀行融資で竣工したレコーディング・スタジオを兼ねた本社ビルの返済負担から経営が悪化。 1999年発売、井上の『GOLDEN BEST』がダブルミリオンを記録、売上は井上に大きく依存する状況になった。1999年に創業当時から在籍した吉田、2000年に1978年のデビューから在籍した杏里が他社へ移籍。2001年9月末、原盤権を有すアーティストのベスト・アルバム「PURE BEST」をレーベル主導で企画、10タイトルを発売。 2001年11月14日、フォーライフ・レコードは臨時株主総会で同日付での解散を決議、本社所在地界隈の地名を冠した株式会社三宿産業へ社名変更。新設した株式会社フォーライフミュージックエンタテイメント(FLME)に対してレコード会社としての業務・資産全てを売却譲渡した(後藤はFLME社長として続投する一方、三宿産業の清算人となる)。同年12月に三宿産業は東京地裁へ特別清算を申請し、翌2002年の2月22日付で特別清算開始決定。2004年6月18日付で特別清算終結が確定し、清算が完了。新旧分離による経営再建策であるが、未だこの手段は普及していなかった。三宿産業の負債総額は約60億円。本社屋は2003年に国立音楽院が買収、校舎として使用されている。 フォーライフ・レコード時代の旧盤・楽曲は廃盤済タイトルを含め、全事業承継したFLMEから発売・企画が継続されている。
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