使用するフィルム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/24 07:52 UTC 版)
カメラに装填するフィルムには特殊なフィルム、インターメディエイトフィルム (IM) が使用される。インターは、オリジナルネガから転写されれば、マスターポジ(オレンジベース、ポジ像)になり、マスターポジから転写されれば、インターネガ(オレンジベース、ネガ像)になる。このインターネガを上映用のフィルムに焼き付けると通常のクリアベース、ポジ像になる。 主にマスク用に使用される白黒のフィルムを「ハイ・コントラスト・フィルム」通称:ハイコンと呼ぶ(製版用フィルムに由来して「リスフィルム」と呼ばれる場合もある)。このフィルムはほとんど階調が無く(ほとんど二階調)、クリアベースとマットな黒色を持つフィルムである。主にマスクやタイトル用の文字に使用される。しかし、ハイコンフィルムは「堅すぎる」特性のために合成用のマスクとしては使いづらいもので、実際の合成作業用としては以下のパンクロが主に使われた。 パンクロマチック・フィルム 通称:パンクロ。ハイコンフィルムが青系の光のみに感光するのに対し、パンクロはどの光にも感光してしまう特性を持っている。そして、ハイコンに比べてわずかに階調を持った「柔らかい」特性のフィルムである。 DH目、またはBH目と呼ばれるクリアベース、ポジ像のフィルム 光り物やグロー効果を作り出す時によく使うフィルム。通常の映写用のフィルムと違いは、パーフォレイションの形状が映写用の遊びの多いKS目ではなく、遊びの無いDH目、BH目である。
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