以前の不具合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 14:23 UTC 版)
「アルジェリア航空5017便墜落事故」の記事における「以前の不具合」の解説
BEAは、MD-82とMD-83で同様のインシデントが起きていたことを明らかにした。2件とも、パイロットが対気速度の低下に気付き、操縦不能に陥る前に対処し、事なきを得た。 2002年6月4日、デンバー国際空港からフォートローダーデール・ハリウッド国際空港へ向かっていたスピリット航空970便(MD-82/N823NK)が高度33,000フィート (10,000 m)を飛行中、トラブルが発生した。両エンジンが突如として推力が低下した。失速警報が作動し、パイロットは自動操縦を解除した。また、右エンジンの温度が上昇したため、パイロットはエンジンを停止させた。その後、エンジンの再始動を試み、17,000フィート (5,200 m)付近で右エンジンは始動した。左エンジンの推力も自然に回復した。推力回復後、970便はウィチタ・ドワイト・D・アイゼンハワー国際空港へダイバートした。 970便のパイロットは、防氷装置を作動させておらず、エンジンの圧力センサーが氷で覆われた。そのため、エンジン圧力比(EPR)が実際よりも大きく表示された。オートスロットルは誤った情報に基づき推力を下げたことが失速に繋がった。 もう一件は、事故のおよそ1ヶ月前にスウィフトエアが起こしたものだった。パイロットは対気速度の低下に気付き、適切な対処をした。
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