代表的思想
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 03:43 UTC 版)
兵家の代表的な理論には「孫子の兵法」がある。孫子の兵法は13の篇からなる書物で今でも各国で研究されている歴史的な理論である。それらは「始計篇」「作戦篇」「謀攻篇」「軍形篇」「勢篇」「虚実篇」「軍争篇」「九変篇」「行軍篇」「地形篇」「九地変」「火攻篇」「用間篇」と呼ばれる。1 「始計篇」孫子の兵法の第1章のはじめは「孫子曰く、兵は国の大事なり。死生の地、存亡の地、察せざるべからざるなり。」という文から始まる。これは戦争は国にとって深刻な問題であり、人民の死生や国家の存亡をかけた一大事であることをしっかりと認識すべきと主張し、好んで行うべきではなく、成り行きで行うべきではないことを暗示している。下記の5つの要素について彼我の戦争遂行能力を比較してから開戦の決断をするように主張する。 道(君主と国民の信頼関係) 天(開戦の正当性、自己防衛のための大義名分等の外交的優位性) 地(主戦場での営陣、兵站の優位性) 将(将帥の力) 法(信賞必罰、尚賢の徹底度) これら5つの要素に鑑みて表面的な数によらない本質的な戦力を割り出し、まずは自国が優位であるかどうかの確認をするよう始計篇では主張している。
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