交代ミスによる打順飛ばし
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 08:56 UTC 版)
「全国高等学校野球選手権大会に関するエピソード」の記事における「交代ミスによる打順飛ばし」の解説
2004年(第86回大会)7月24日の山梨大会決勝の東海大甲府と甲府工業で6回裏に東海大甲府の6番打者(以降「A」)が死球を受け、治療を行っている間は5番打者(以降「B」)が臨時代走を行い、Bが二塁へ進塁後6番打者の正式代走として別の選手(以降「C」)と交代した。通常であれば5番は「B」のままで6番は「C」になるはずが運営側は臨時代走を行った「B」に対しての代走交代と勘違いしたためスコアボードでは5番が「C」、6番が「A」と表示がされた。甲府工業側はこの間違いを指摘したが変更されないまま8回裏を迎え、スコアボードの通り「C」が5番打者として打席に立ち、さらに交代したはずの「A」が6番打者として打席に立った。1球ストライクの後審判団もようやくこれに気づいたため協議を行った結果、既に「C」が打順を終わらせていることから「A」をベンチに戻したうえ1ストライクカウントの状態で7番打者が打席に立つ「打順飛ばし」(つまり4→6→7の打順として扱い、5番としてこの回打席に立つはずだった「B」は1打席少ないことになる)を行うことで対応した。この「打順飛ばし」が影響したかリードされていた東海大甲府は9回裏に打順が早く回ってきた1番打者が同点打を放ち、さらに11回裏にサヨナラ打で東海大甲府が甲子園出場を決めている。これに対し敗退した甲府工業側監督の原初也は負けを受け入れながらも「本来なら(東海大甲府は)6番打者に対して代打を送るべき(「C」を5番として扱い、別の控え選手を6番として出場させることで打順の帳尻を合わせる)」と持論を述べている。
※この「交代ミスによる打順飛ばし」の解説は、「全国高等学校野球選手権大会に関するエピソード」の解説の一部です。
「交代ミスによる打順飛ばし」を含む「全国高等学校野球選手権大会に関するエピソード」の記事については、「全国高等学校野球選手権大会に関するエピソード」の概要を参照ください。
- 交代ミスによる打順飛ばしのページへのリンク