二式三十粍機銃弾薬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 06:32 UTC 版)
「二式三十粍固定機銃」の記事における「二式三十粍機銃弾薬」の解説
薬莢全長は91 mm、後端は無起縁式になっている。弾体には導環後部に並行して刻まれた一条の溝があり、薬莢と弾丸はこの溝で嵌め合わされている。弾薬包全長は弾種により異なる。通常弾の全長は168 mm、全備重量449.3 g。 通常弾:弾頭に、三角錐の頂点を扁平とした形の信管を装着している。弾体内部に炸薬を充填している。塗色は錆色。 徹甲弾:弾頭は三角錐状に成形されている。弾底部に炸薬を収容し、間座と底栓で密閉している。塗色は白色。弾丸重量295 g。 焼夷通常弾:弾頭に信管がねじ込まれている。信管の後部、弾体内部に炸薬および黄燐が充填されている。塗色は黄色。弾丸重量266 g。 曳跟通常弾:弾頭に信管がねじ込まれている。信管の後部、弾体内部に炸薬が充填されている。弾底内部に曳跟薬、点火薬が充填され、弾底は底栓で塞がれている。塗色は赤色。弾丸重量273.6 g。 曳跟弾:信管の部分に頭栓がねじ込まれている。弾体内部は底部を除いて中空。弾底に底栓がつけられ、内部に曳跟用の点火薬と曳跟薬が収容されている。塗色は赤色。弾丸重量272.9 g。 演習弾:信管の部分に頭栓がねじ込まれている。弾体内部は中空。塗色は黒色。弾丸重量265.6 g。
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