九月十三夜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 07:42 UTC 版)
八月十五夜(旧暦8月15日から16日の夜)の月に対して、九月十三夜(旧暦9月13日から14日の夜)の月は「後(のち)の月」と呼ばれる。十三夜は日本独自の風習と言われている。ちょうど食べ頃の大豆(枝豆)や栗などを供えることから、この夜の月を豆名月(まめめいげつ)または栗名月(くりめいげつ)と呼ぶ。 江戸時代の遊里では、十五夜と十三夜の両方を祝い、どちらか片方の月見しかしない客は「片月見」または「片見月」で縁起が悪いと遊女らに嫌われた。2度目の通いを確実に行なうために、十五夜に有力な客を誘う(相手はどうしても十三夜にも来なければならないため)風習があった。 なお、旧暦の閏月で閏8月または閏9月が挿入される場合に1年で十五夜または十三夜が2度現れることがあり、2度目についてはそれぞれ「後の十五夜」「後の十三夜」と呼ばれていた。「後の十三夜」は2014年11月5日に171年ぶりに出現している。
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