中広時代(2002-)
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「赤穂市立図書館」の記事における「中広時代(2002-)」の解説
加里屋中州の建物が老朽化・狭隘化したため、赤穂市の市制施行50周年(2001年)記念事業として新館の建設が計画された。市民向けのワークショップが開催され、図書館計画施設研究所の菅原峻なども参加して基本計画が策定された。赤穂市中広字北907番地の新館は2001年(平成13年)12月に竣工し、2002年(平成14年)3月3日に開館。 JR赤穂線播州赤穂駅から南東に徒歩10分の距離にある。周辺には1992年(平成4年)開館の赤穂市文化会館などの公共施設、フレスポ赤穂やイオン赤穂店などの商業施設が集中している。新館の総事業費は22億8500万円。2002年度の蔵書数は約98,000点。移転と同時にコンピュータシステムを導入しており、貸出・返却・予約・検索に活用されている。さらに赤穂市内にある9公民館と図書館がネットワークで結ばれた。なお、図書館としての役目を終えた旧館は赤穂市教育委員会生涯学習課市史編さん室が使用している。 2002年にはグッドデザイン賞建築・環境デザイン部門を受賞した。同年には日本建築士事務所協会連合会による建築作品表彰 奨励賞に選ばれ、2003年には照明学会による照明普及賞 優秀施設賞にも選ばれている。移転によって貸出冊数は倍増し、ピークの2010年(平成22年)には年間入場者数237,000人を記録した。2006年度からはこどもの日と文化の日に限って試験的に祝日開館を実施していたが、2010年度からはすべての祝日の開館を開始した。 2010年度の1人あたり蔵書冊数は37自治体中23位の3.3冊、1人あたり貸出冊数は37自治体中17位の6.6冊だった。2013年(平成25年)にはエクスナレッジ社が刊行した『日本の最も美しい図書館』に掲載された。2016年(平成28年)3月には22型ワイドモニターに映す卓上型拡大読書器を新調した。
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