リュードベリ定数
(リュードベリの公式 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/18 15:11 UTC 版)
リュードベリ定数(リュードベリていすう、英: Rydberg constant)は、原子の発光および吸収スペクトルを説明する際に用いられる物理定数である。記号は R∞ などで表される。名称はスウェーデンの物理学者ヨハネス・リュードベリに因む。
|
- 1 リュードベリ定数とは
- 2 リュードベリ定数の概要
- 3 水素原子のスペクトル
- 4 水素原子以外での重要性
- 5 外部リンク
リュードベリの公式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/18 15:11 UTC 版)
「リュードベリ定数」の記事における「リュードベリの公式」の解説
原子は特有な線スペクトルの配列をもつ。水素原子の線スペクトルはもっとも簡単な配列をしており、ヨハン・ヤコブ・バルマーは可視光域の線スペクトルの波長 λ が λ = n 2 n 2 − 4 × 364.56 nm {\displaystyle \lambda ={\frac {n^{2}}{n^{2}-4}}\times 364.56\ {\text{nm}}} と表されることを発見した。 リュードベリは他の原子の線スペクトルの波長 λ が、適当な正の整数 m, n (n>m) を用いて波数 ν ~ {\displaystyle {\tilde {\nu }}} が ν ~ ≡ 1 λ = ν c = R ∞ ( 1 ( m + a ) 2 − 1 ( n + b ) 2 ) {\displaystyle {\tilde {\nu }}\equiv {\frac {1}{\lambda }}={\frac {\nu }{c}}=R_{\infty }\left({\frac {1}{(m+a)^{2}}}-{\frac {1}{(n+b)^{2}}}\right)} と表されることを発見した。これはリュードベリの公式と呼ばれる。係数 R∞ は原子の種類によらない普遍定数であり、これがリュードベリ定数である。a, b は原子ごとの線スペクトルの系列によって近似的に一定の値をとる定数である。水素原子では a=b=0 であり、バルマーが示した式は m=2 の特別の場合である。
※この「リュードベリの公式」の解説は、「リュードベリ定数」の解説の一部です。
「リュードベリの公式」を含む「リュードベリ定数」の記事については、「リュードベリ定数」の概要を参照ください。
- リュードベリの公式のページへのリンク