リチャード・オーウェン
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サー・リチャード・オーウェン(Sir Richard Owen, 1804年7月20日 – 1892年12月18日)は、イギリスの生物学者・比較解剖学者・古生物学者。王立協会フェロー[1]。
- ^ ハンテリアン・コレクション
解剖学者であり外科医でもあった王立協会会員ジョン・ハンター (1728–1793) によって収集された、比較解剖学・病理学・骨学・博物学関係の一大コレクション。1799年に政府が購入して王立外科医師会に収蔵した。グラスゴー大学に保存されているウィリアム・ハンター(ジョン・ハンターの実兄)による書籍・写本コレクションもハンテリアン・コレクションと呼ばれるが、別物である。 - ^ 二鰓亜綱・四鰓亜綱
頭足綱の古典的な分類。1対の鰓を持つイカ・タコ類は二鰓亜綱、アンモナイト類と2対の鰓を持つオウムガイ類を四鰓亜綱とする。しかし、最近の研究ではアンモナイト類はオウムガイ類よりもむしろイカ・タコ類に近縁であることが判明したため、あらためてオウムガイ亜綱・アンモナイト亜綱・イカ亜綱と分類するのが現在では主流となり、二鰓亜綱・四鰓亜綱という用語は用いられなくなってきている。頭足綱参照。 - ^ 厚皮動物 (Pachyderm)
キュヴィエが創設した分類用語。現生種ではゾウ・サイ・カバが含まれる。その後の研究によってこの分類は使用されなくなったが、一般的には大型草食哺乳動物を指す用語として受け取られている。また、ここで述べられている「草食性鯨類」が何を指すのかは不明。英語版の元となった"Encyclopedia Britannica Eleventh Edition"でもHerbivorous Cetacea となっているが、草食の鯨はいない。プランクトン食の髭鯨類を指しているのかもしれないが、トクソドンが特に歯鯨類ではなく髭鯨類と持つ類似点は思い当たらない。むしろ草食性の海牛類を鯨であるとして書かれた可能性がある。 - ^ ハト
なぜこの場面で来館者がハトの標本を要求するかというと、『種の起源』の第1章はまるまるハトの人為選択による品種の変異の幅広さを説明するのに当てられているからである。ダーウィンはこのたった一つの種カワラバトから作り出された様々な形態の品種について「もしもこれらのハトの品種を鳥類学者に見せて野生の種だと説明したら、間違いなく彼らはこれらが何種類もの別種のハトだと断定するだろう」と書きのこしている。タンブラー、ポーターは共にハトの品種の名前。タンブラーは独特の飛び方をするように選択され、ポーターは素嚢を常に膨らませているように選択された。自然史分館ができて後、ダーウィンは自分のハト品種コレクションを大英博物館に寄贈し、大英博物館は見せる場所と見せる物の両方を手に入れた。
- ^ "Owen; Sir; Richard (1804 - 1892)". Record (英語). The Royal Society. 2011年12月24日閲覧。
- 1 リチャード・オーウェンとは
- 2 リチャード・オーウェンの概要
- 3 脊椎動物の研究
- 4 オーウェンとダーウィン進化論
- 5 遺産
- 6 論争
固有名詞の分類
古生物学者 | ヘルマン・フォン・マイヤー リチャード・オーウェン チャールズ・ウォルコット オズヴァルト・ヘール アルベール・ゴードリー |
イギリスの生物学者 | ジョン・クレブス リチャード・オーウェン アルフレッド・ラッセル・ウォレス ライアル・ワトソン メアリー・アニング |
解剖学者 | リチャード・オーウェン アンリ・ブランヴィル エドガー・エイドリアン フェルディナンド・グラフ・スピー フレデリクス・ルイシ |
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