ユールとトムテ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/28 21:04 UTC 版)
クリスマス・イヴには、トムテも家族同様に御馳走を食べられるよう、テーブルの上には食物を残して置く習慣がある。それを忘れると不幸が訪れるという。御馳走に預かることができたトムテは、その家や農場に繁栄をもたらし、逆に預かれなかったトムテは、隣家から食べ物を盗むという伝説もある。現代はトムテは子供たちにプレゼントを贈るが、キリスト教化される前のトムテは、プレゼントを上げるのではなくもらう方だった。トムテの仕事への見返りとして、ユールに報酬としてバターを落とした一椀のユールグロット(ミルクで煮込んだライスポリッジ)を与えられ、納屋にこの粥を置いたり、戸口の上り段や戸外に出しておいた。ユールに粥を食べられなかったトムテは、その農家や家族を見捨て、いたずらをした。たとえば物を壊したり、家畜を悩ませたりといった具合にである。また、トムテに与えられた粥を盗み食いする者はいなかった。
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