モ3500形編入車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 07:57 UTC 版)
「名岐鉄道デボ800形電車」の記事における「モ3500形編入車」の解説
1981年(昭和56年)8月に、3880系の代替進行に伴う3両編成運用に供する車両の補充、および閑散路線区における単行運用に供する車両の増備を目的として、モ3500形3502・3503・3505の3両が両運転台化改造を施工し、同時に旧番順にモ812 - モ814と記号番号を改めてモ800形へ編入された。 さらに同年9月には、モ800形の片運転台化改造車で唯一連結面側の旧運転室を存置していたモ802が再度両運転台化され、モ811と記号番号を改めた。モ811の既存運転台(豊橋寄り運転台)は過去に高運転台化改造を施工されていたため、両運転台化改造に際しては復活する岐阜寄り運転台についても高運転台化改造が併せて施工された。 この結果、従来より両運転台構造であったモ809・モ810と合わせてモ800形の両運転台車は計6両に増加した。また前述の通り、両運転台化改造車は記号番号が既存車両の続番とされ、さらに異形式編入によってモ800形の両数が増加したため、当時発行された雑誌『鉄道ジャーナル』の読者投稿記事にて「モ800形に増備車が登場」として取り上げられるなど話題となった。 なお、モ812 - モ814はモ3500形当時に客用扉間の座席を転換クロスシートに換装されたセミクロスシート車であり、また側窓構造が一段上昇式であるなど、各部の仕様が元来のモ800形とは異なる。その他、モ811を含む4両の両運転台改造車は、改造に際して車内天井部に扇風機が新設された。
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